新しい会議ツール
2023-09-19 10:00:02
リモート時代の新たなコミュニケーションツール『Read Line』とは?
新型コロナウイルスの影響で、リモートワークの普及が急速に進んでいます。特に2020年春以降、企業は業務のオンライン化を進め、多くの場面でWEB会議が必須となりました。しかし、この変化には利便性だけでなく、コミュニケーションの難しさも伴っています。厚生労働省や内閣府の調査では、非対面でのやり取りに対する不安を抱える人々が少なくないことが明らかになっています。こうした背景に対処するため、マグナリープ株式会社が開発したのが、会議中の参加者の感情推移をAIが分析するシステム『Read Line』です。このツールは、従来のWEB会議システムを使いつつ、参加者の表情の変化をリアルタイムで分析し、コミュニケーションの質を向上させることを目的としています。
表情分析システム『Read Line』の特徴
『Read Line』では、ZoomやTeams、Google Meetなどの一般的なWEB会議ツールをそのまま使用しながら、会議参加者の表情を追跡することができます。画面共有をしている際に、説明者が自分の資料に意識を集中させがちである中、相手の反応を見落とすことが多いものですが、このツールは参加者の「空気」の状態を可視化します。
また、相手の感情や自分の表情の正確さを判断するのは難しい中で、『Read Line』が提供する数値データにより、「会議の盛り上がり」が一目で把握でき、管理コストの削減にも寄与します。使用方法もシンプルで、利用者はまずRead Lineにログインし、会議を登録することで分析を開始。その後、会議終了時に分析結果を得ることができます。
ユースケースとその強み
『Read Line』にはさまざまな利用シーンが考えられます。例えば、1対1の人事面談において、上司が相手の気持ちを理解するための補助になります。忙しい日常の中で、過去の会議での相手の気持ちを正確に覚えていることは難しいものですが、ツールを活用することで、参加者の感情の変化を可視化し、次回の面談の際に反映することが可能です。
また、メンタルヘルスリスクを抱える社員の早期発見にもつながります。普段は明るい表情で会議に参加している社員が、急に落ち込んだように見える場合、その変化をデータとして捉え、早い段階でのフォローが実現できます。社内コミュニケーションの質向上にも貢献するこのツールは、現場でのストレスを低減し、円滑な意思疎通を促進します。
製品の強み
特許出願中のAIシステムにより、顔の表情を正確に分析し、その結果を簡潔な画面で確認することができます。また、分析結果はCSV形式でダウンロードすることができ、他の社内データ分析に活かすこともできます。
個人情報の取り扱いについて
ただし、Read Lineを使用する上での注意点もあります。個人情報保護法に則り、会議に参加する他者の承諾を得た上で利用することが求められます。マグナリープ株式会社は、利用者が法令遵守に努めるよう定期的に使用状況を確認するアンケートを実施しています。
会社概要
マグナリープ株式会社は2022年12月に設立され、2023年9月から『Read Line』の提供を開始しました。東京都千代田区に本社を置き、主な事業としてAIやITを用いた情報処理システムの開発・販売などを手掛ける企業です。今回の『Read Line』は、新たなリモートワーク時代におけるコミュニケーションツールとして、多くの企業での導入が期待されています。
新しい時代のWEB会議を快適にするために、是非『Read Line』を活用してみてはいかがでしょうか。
会社情報
- 会社名
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マグナリープ株式会社
- 住所
- 東京都千代田区九段南一丁目5番6号りそな九段ビル5階
- 電話番号
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