神奈川県初のホウ素中性子捕捉療法を導入
神奈川県鎌倉市に所在する医療法人徳洲会湘南鎌倉総合病院は、がん治療に特化した先進医療を提供する総合病院として知られています。このたび、同院は
ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)を導入し、がん治療の新しい選択肢を提供することになりました。この治療法は、従来の粒子線治療や放射線治療とは異なり、高度な技術を用いた革新的ながん治療となります。
BNCTの特長
本院が導入したBNCTは、特に以下のポイントが特徴です。
- - 高出力の加速器: 中性子線の出力が約3倍の高性能を実現しています。
- - 高精度なイメージガイド: これまでの日本では類を見ない精度を誇ります。
- - CTとの併設: 治療装置にCTを併設しており、より正確な治療を可能にしています。
- - 全身の固形腫瘍を対象: 幅広いがん治療に対応できるのが大きなポイントです。
BNCTは、ホウ素薬剤をがん細胞に集中的に投与し、その後、細胞に中性子線を照射することで、ホウ素薬剤を取り込んだがん細胞の内部で反応を引き起こし、選択的にがん細胞を破壊します。この方式は、正常組織への影響をできるだけ抑えながらがん細胞に集中して効果を発揮することが可能です。
対象となる患者さん
BNCTは特定の条件に該当する患者さんに向けられています。具体的には、以下の条件を持つ方です。
- - 手術が困難または身体的負担が大きいがん患者
- - 再発や局所進行のため従来の治療が困難な方
- - 他の放射線治療で十分な効果が得られなかった患者
- - 画像検査によってがんにホウ素薬剤が集まりやすいことが確認された方
BNCT導入の背景
湘南鎌倉総合病院は国際原子力機関(IAEA)により、アジアのハブ病院として認定され、医療技術の革新に努めています。また、陽子線治療などの粒子線治療の経験と実績を持ち、手術が難しい患者の治療選択肢を広げる必要性がある中で、BNCTの導入は非常に重要なステップとなりました。
患者さんへのメリット
BNCTの導入により、患者さんには以下のメリットがあります。
- - 原則として1回の治療で完結するため負担が少ない。
- - 身体への影響が少なく、比較的短期間での治療が可能。
- - 通院回数が少なく、日常生活に対する影響を軽減。
今後の展望
湘南鎌倉総合病院では、BNCTによって得られる知見をもとに、安全で効果的な治療法を確立し、患者さんに新たな治療選択肢を提供することを目指しています。地域のがん医療の中核を担う存在として、今後の取り組みに期待が寄せられています。
記者会見のご案内
2月19日(木)10時から、報道関係者向けに記者会見を開催します。参加を希望される方は、2月18日(火)17時までに広報室への連絡をお願いします。具体的な参加方法や持ち物については、以下の連絡先をご確認ください。
未だ解明されていない多くのがん治療の可能性に挑む湘南鎌倉総合病院の取り組みに、是非ご注目ください。