美作市の新たな子育て支援サービスが始動
岡山県美作市が、子育て世帯への支援をより一層充実させる新しい取り組みを発表しました。2023年8月1日より運用を開始したのは、母子モ株式会社が提供する「伴走型相談支援サービス」です。このサービスは、自治体の子育て関連事業のデジタル化を支援する『子育てDX®』の一環として導入されました。
既存のシステムとの連携
美作市では、2017年5月から母子手帳アプリ『母子モ』を導入し、子育て世帯のサポートを行ってきました。このアプリは、妊産婦とその子どもの健康データの管理、予防接種のスケジュール確認、出産育児に関するアドバイスなどを一元管理できる便利なツールです。加えて2025年6月には「小児予防接種サービス」も追加される予定で、今後ますます機能が拡充されていくことが期待されています。
デジタル化による利便性の向上
「伴走型相談支援サービス」が追加されたことで、保護者がアプリを使って妊娠届の提出や「妊婦のための支援給付金」の申請、さらには親子健康手帳の交付時の来庁予約も行うことが可能になります。この機能により、利用者は各種アンケートをオンラインで提出できるほか、24時間いつでも来庁予約ができるため、待機時間の短縮や混雑回避が実現します。特に、これまで電話予約にかかっていた事務処理が効率化されることで、自治体職員の負担も軽減され、質の高いサービス提供が可能となる見込みです。
美作市の基本理念
美作市は「笑顔の子ども、見守るおとな、輝くみまさか」との理念を掲げています。この理念のもと、安心して子育てができる環境を整え、子育てに対する喜びを実感できるまちづくりを目指しています。アプリの利便性向上により、保護者の負担や不安を軽減し、地域全体で子育てを支え合う体制が整っていくことが期待されています。
今後の展望
美作市の萩原誠司市長は、「これにより妊婦や子育て世帯の負担が軽減されることが期待される」とコメントしています。さらに、このデジタル化の流れは2030年まで続く予定で、妊娠から子育て期の手続きがより簡便に行える社会の実現を目指しています。今後も、地域と連携しながら子育て関連事業のデジタル化を推進していく方針です。
このように、美作市はデジタル化を進めることで、より多くの子育て世帯に切れ目のない支援を提供することを目指しています。これからの子育て支援がどのように変化していくのか、非常に楽しみです。