センシンロボティクスが新たなR&D支援サービスを開始
株式会社センシンロボティクス(本社:東京都品川区、代表取締役社長 CEO:北村 卓也)は、産業向けのロボティクス研究開発(R&D)支援サービスを開始しました。この新サービスでは、最先端の自律化モジュール「ELAS - Edge LiDAR Autonomous Systems -」を使用し、企業の研究開発のニーズに応えます。
新サービスの背景
近年、点検や巡視などの用途でドローンといったロボティクス技術の活用が広がっていますが、従来の技術では特定の条件下での導入が難しいケースも見受けられます。センシンロボティクスは、過去の豊富なプロジェクト経験をもとに、ELASを用いたR&D支援サービスを提供することで、これらの課題に立ち向かいます。
ELASの特徴と機能
ELASは、LiDARやカメラを搭載し、自己位置認識や自律制御を行うことが可能なシステムです。このシステムは、GNSS信号が届かない環境でも、安全にドローンを自律飛行させることができるのが特徴です。特にトンネル内や高層ビル周辺など、GNSSの受信が難しい場所でも利用できます。また、ELASはオープンソースプラットフォームを基にしているため、ドローンのみならず、陸上走行車両(UGV)や他のロボットデバイスでも活用可能です。
主な機能
- - 自己位置認識: GNSSが入らない屋内空間でも正確に位置を把握
- - 物体と障害物の検出: 周囲の環境をスキャンし、障害物を避けたルート設計
- - 点群データ取得: 周囲の詳細な環境データをリアルタイムで取得
- - マップとの連動: 事前に作成したマップをもとにした効率的な移動
R&D支援サービスの具体的な内容
センシンロボティクスのR&D支援サービスは主に以下の3つの内容から成り立っています。
1.
勉強会・調査・ワークショップ: 企業のニーズに合わせたセミナーや調査を通じてロボティクス技術の知識を提供。ビジネスや技術調査を通じて、研究開発テーマを練り上げます。
2.
プロトタイプ作成・実証実験: ELASプラットフォームを使っての試作品開発や実証実験を行い、技術が現場でどのように機能するかを迅速に評価します。
3.
実用化に向けた支援: 開発したプロトタイプを実用化へと導くためのロードマップを策定し、データ解析を基にした課題解決に向けた支援を行います。
社会における役割
センシンロボティクスは「社会の『当たり前』を進化させる」というミッションのもと、AIやデータを活用して社会の課題解決に取り組んでいます。老朽化したインフラの点検や労働力不足など、さまざまな社会課題に向けたソリューションを提供し、持続可能な未来の実現に向けた努力を続けています。さらに、業界内での多くのパートナー企業との連携を図りながら、ロボティクス技術のさらなる発展を目指しています。
まとめ
新しいR&D支援サービスは、センシンロボティクスが業界の発展に寄与する重要なステップです。ELASが導く新たな自律技術の可能性を活かし、さまざまな産業領域でのロボティクスの導入を推進していきます。