ビジネスパーソンの個性と行動
2019-12-13 11:30:08

日経BPと富士通、ビジネスパーソンのパーソナリティと行動特性に関する共同調査を実施 ~個性と行動の相関性を解明~

ビジネスパーソンの個性と行動特性:日経BPと富士通の共同調査が明らかにした意外な事実



近年、AI技術の発展によりパーソナルデータの活用が加速しています。しかし、従来の個人データは属性や行動履歴などに限定され、個人の内面までは捉えきれませんでした。そこで、日経BPコンサルティングと富士通は、ビジネスパーソンの「パーソナリティ」と「行動特性」の相関関係を解明するため、大規模な共同調査を実施しました。

調査内容:パーソナリティと行動の複雑な関係性



この調査では、ビッグファイブ理論に基づいたパーソナリティ分析と、行動特性に関する詳細なアンケートを組み合わせることで、個人の内面と行動の関連性を多角的に分析しました。調査対象は、首都圏と関西圏の有職者975名。調査項目は、関心推定、情報取得方法、行動特性、閲覧モーメント、ユーザー属性の5項目に及びました。

調査結果:意外な事実が明らかに



調査の結果、いくつかの興味深い事実が明らかになりました。

1. プッシュ通知への反応:性格がニーズを左右する



プッシュ通知の受容度には、パーソナリティが大きく影響することが判明しました。「外交的」「冷静沈着」な人はプッシュ通知へのニーズが高く、「勤勉でない」「心配性」な人は不要と感じる傾向がありました。これは、情報収集のスタイルやストレス耐性の違いが反映されていると考えられます。

2. 情報共有行動:「協調性」の意外な関係



情報共有行動においては、「協調性のない」人が最も高い比率で情報を共有しているという、興味深い結果が得られました。一方、「閉鎖的」な人は情報共有をしない傾向がありました。これは、情報共有の目的や方法に、パーソナリティが影響していることを示唆しています。

3. ビジネス系情報への関心:「勤勉性」「神経症傾向」「開放性」との関連



ビジネス系情報への関心とパーソナリティの関連性も分析されました。その結果、「勤勉性」「神経症傾向」「開放性」が高い人ほど、ビジネス系情報に関心を持つ傾向があることがわかりました。これは、仕事への責任感や向上心、新しい情報への探究心といった個人の特性が反映されていると考えられます。

4. イベント参加率:「開放性」が鍵を握る



ビジネス系イベントへの参加率も、パーソナリティと関連がありました。「開放的」な人ほど、イベントへの参加率が高い傾向を示しました。これは、新しい経験や人との交流への意欲の高さを反映していると考えられます。

5. 仕事のパフォーマンス:ポジティブなパーソナリティが成功を導く



最も注目すべき点は、仕事のパフォーマンスとパーソナリティの強い相関性です。高年収・高役職者は、「外向性」や「協調性」が高い傾向がありました。これは、リーダーシップやチームワーク、コミュニケーション能力が、仕事上の成功に大きく寄与することを示しています。

今後の展望:パーソナルデータ活用の新たな可能性



この調査結果は、パーソナルデータ活用の新たな可能性を示唆しています。個々のビジネスパーソンに最適化された情報提供や、より効果的なマーケティング戦略の立案に役立つだけでなく、個人の能力開発やキャリア支援にも応用できる可能性があります。日経BPコンサルティングと富士通は、今後もパーソナルデータの健全な活用と、新たなビジネスの可能性の追求を続けていきます。

調査概要



調査名: ビジネスパーソンのパーソナリティと行動特性に関する調査
調査対象: 20~60代、男女、都市圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、京都府、大阪府、兵庫県)の有職者
有効回答数: 975名
調査期間: 2019年9月13日~2019年9月24日
調査方法: インターネット調査
調査会社: 株式会社日経BPコンサルティング

会社情報

会社名
株式会社 日経ビーピーコンサルティング
住所
東京都港区白金1-17-3NBFプラチナタワー
電話番号
03-6811-8715

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