スタートアップエコシステムの未来
2025-03-31 13:33:16

日本のスタートアップエコシステム、グローバル競争力を高めるための新たな一歩

日本のスタートアップエコシステム、グローバル競争力を高めるための新たな一歩



2025年3月18日、Startup Genome Japan株式会社とCIC Tokyoは、東京都港区の虎ノ門ヒルズビジネスタワーで「スタートアップゲノム・グローバル・スタートアップエコシステム・サミット」を開催しました。このイベントでは、スタートアップ企業やVC/CVC関係者など約100名が参加し、スタートアップエコシステムの最新トレンドや課題についてのディスカッションが行われました。

第一部:特別セッション



「最新レポートから読み解くグローバルスタートアップエコシステム最前線」というテーマのもと、Startup Genomeの共同創業者であるジェフ・ゴーティエとマーク・ペンゼル、Tech Nation元責任者のマイク・ジャクソンが登場し、世界各国のスタートアップエコシステムについて解説しました。特に、日本のエコシステムはユニコーン企業の創出や全体の評価額において、他国に対して遅れをとっていることが問題視されました。

最近の調査によると、G20加盟国のGDPに占めるエコシステム価値の平均は8%ですが、日本は1.7%に留まっています。この結果から、日本全体のスタートアップ市場にさらなる成長の余地があることが明らかになりました。地域間の格差や、スタートアップ支援の段階における過不足も課題として浮き彫りになっています。

続いて、イギリスの成功事例が紹介されました。イギリス政府は、スケールアップを重要視した支援策を実施し、ユニコーン企業の創出に成功しています。具体的にはアメリカの資金を相乗りする形で横展開を促しており、その中で豊富な人脈や経験を活用了しています。これにより、日本のスタートアップがグローバル競争力を強化するための視点として、スケールアップ支援が不可欠との結論に達しました。

第二部:パネルディスカッション



第二部では、Startup Genomeが「Global Hypergrowth Tokyo 2024」プログラムの参加企業について、その成果と課題を共有しました。このプログラムは、国内市場で一定の売上基盤を持つスタートアップが、グローバル市場への進出を加速させるための支援策です。参加企業の85%がコミュニケーション能力の向上を実感し、75%が海外展開の確信を得るといったポジティブな結果が報告されました。

パネルディスカッションでは、初期段階での市場理解やネットワーク構築の重要性、資金調達の難しさが議論されました。また、成功事例として海外での先輩企業からの支援にも触れられ、日本の若手起業家への具体的なアドバイスが提供されました。特に、創業初期からグローバルな視野を持つこと、失敗から学ぶことの重要性が強調されました。

スタートアップエコシステムの未来



今回のサミットを通じて、日本のスタートアップエコシステムは今後、よりグローバルな視点を持つ必要があることが再認識されました。新たな課題に取り組むことで、日本は世界市場での競争力を高めていくことが期待されます。スタートアップの創出に成功した国々の事例を参考にしながら、今後の日本のスタートアップエコシステムのさらなる発展が期待されます。


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会社情報

会社名
Startup Genome Japan株式会社
住所
東京都港区虎ノ門1丁目17番1号虎ノ門ヒルズビジネスタワー15階CICTokyo
電話番号

トピックス(経済)

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