東京2025デフリンピックに向けた新サービス
2025年に東京で開催されるデフリンピック。これに向けて、東急線では特別な取り組みとして、多言語情報提供サービスを始めます。このサービスは、訪日外国人観光客や聴覚障がい者向けに、駅サイネージを通じて情報を多言語で提供するものです。サービスの開始日が2025年11月10日(月)と決まっており、渋谷駅、駒沢大学駅、大井町駅、蒲田駅の4駅で実施されます。
新たな多様な情報提供方法の導入
新サービスでは「CotoPat®Mobile」と呼ばれるシステムを活用し、鉄道運行情報をリアルタイムで翻訳し、文字化して駅サイネージに表示します。このシステムは、駅の運行情報表示器やお知らせモニター、さらにはスマートフォン向けのアプリなどとも連携しており、改札窓口でも外国語による筆談が可能になります。
この取り組みは、デフリンピック開催に伴い、国内外から多くの方が訪れることを見越して、情報アクセスの向上を図るものです。今までの個別対応に加えて、サイネージを通じて、多数のお客様に情報を提供できる「1対多数の方への情報提供」が実現します。
改札窓口でのコミュニケーションの向上
さらに、改札窓口でのサービス向上を目的として、「CotoPat®Mobile」端末には日本語筆談機能に加え、外国語の筆談機能が追加されます。これにより、手書きやキーボードによるコミュニケーションが容易になり、お客様との円滑な情報交換が可能になります。
多言語情報サービスの展望
多言語情報提供サービスは、今後も実施駅の利用状況をもとに機能や配置の見直しを図ります。また、各駅でのサイネージにより、駅の状況やリアルタイムの運行情報を多言語で配信することで、より多くのお客様へ必要な情報をお届けします。
東京都の『鉄道駅におけるユニバーサルコミュニケーションシステム整備事業』を活用し、富士通、パナソニック、京セラなどの技術を取り入れることで、実現したこの新サービス。これにより、東京の交通機関がより利用しやすくなり、訪れる方々がスムーズに移動できるための重要なステップとなるでしょう。
まとめ
この新しい取り組みは、デフリンピック開催後も続く、東京のユニバーサルデザインの一環として期待されており、多くの方に利用されることが予想されます。多様な背景を持つ人々が安心して利用できる交通手段の提供が東京の国際都市としてのブランドをさらに強化するのです。