ダイワボウ情報システムが開設した「AI Ready Data Center検証ラボ」
ダイワボウ情報システム株式会社(以下、DIS)は、シスコシステムズ合同会社(以下、Cisco)と提携し、CX Center内に「CEC AI Innovation Hub」と呼ばれるAIインフラ検証施設を新たに立ち上げました。この施設は、中堅・中小企業はもちろん、地方企業や自治体に向けたAI活用支援のための国内初の検証拠点として位置付けられています。
AI活用の重要性と背景
近年、生成AIやエッジAIの普及が進む中、企業はその背後で支えとなる堅牢で拡張可能なデータセンター基盤を求めています。特に、業務効率化や新しい価値の創出にはAI導入が必要不可欠ですが、多くの中堅・中小企業や地方自治体はIT人材不足や予算の制約が影響し、取り組むべき課題が山積みです。そこでDISは、全国約100拠点の販売ネットワークと約19,000社のパートナー網を駆使し、地方に根ざしたAIインフラの支援を行い、AI導入が現実のものとなるような環境の整備を進めています。
CEC AI Innovation Hubの特長
1. 実機によるAIワークロードの検証
新しい施設は、AIワークロードに対応した高度な検証が可能です。CiscoのUCSサーバーやNexusスイッチを使用し、高性能なNVIDIA GPUを搭載して実際のAI負荷に近い環境での検証が行えます。これにより、PoCの短縮や迅速な意思決定が実現可能となります。また、NVIDIA AI EnterpriseやRed Hat OpenShiftなどの必要なソフトウェアスタックの動作検証もできるため、AIプロジェクトの各フェーズにおける課題を総合的に解決するための知見を提供します。
2. 販売パートナー向けのハンズオントレーニング
DISは、販売パートナーや地域のインテグレーターに対して、実際にAIインフラの構成や性能を検証できる環境を提供しています。エンジニアのサポートやトレーニングを通じて、効率的にPoCを進めることができます。
3. 地域密着型のAI実装支援
本施設は、地元の企業や自治体、大学と連携し、地域特有の課題解決を目指すAIエコシステムの形成を目指しています。また、自治体との協力によるデータ活用のAIモデル開発や、教育機関との連携を通じて次世代のAI人材育成にも寄与する方針です。
今後の展望と意義
DISは、今後もCiscoおよび国内パートナーと連携し、地域DXを進める取り組みを進めます。具体的には、AIインフラ導入ガイドラインの整備、セミナーの開催、AI人材育成支援プログラムの展開などが予定されています。これにより、地域社会全体がAIの恩恵を享受できるような体制が整います。
シスコシステムズの社長執行役員、濱田 義之氏は本施設の開設を心から喜んでおり、DISとCiscoがつながることで、多くの顧客が安心してAIを導入できる環境が整うと確信しています。このような取り組みが進むことで、地域のDX推進や持続可能な社会の実現が進むことでしょう。
お問い合わせ
ダイワボウ情報システムへのお問い合わせは、技術戦略本部の丹羽まで。
また、報道関係者は経営戦略本部の谷岡まで。