日立建機の「Accuvision(R)」が新たな時代を切り開く
実証実験の概要
株式会社ベクトロジーが、日立建機の「かすみがうらValue Creation Hub」(以下、かすみがうらVCH)において、革新技術である180°リアルタイム4Kパノラマカメラ「Accuvision(R)」を用いた物体検知システムの実証を始めた。この取り組みは、デジタルツインのための高速IoTプラットフォームを活用し、建設業界におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現に向けた一歩である。
Accuvision(R)の特徴
Accuvision(R)は、魚眼レンズを使用して180°の広い視野を持つ4K高精細映像を取得し、リアルタイムで歪みのないパノラマ映像に変換することができる。この技術により、AI画像認識技術と組み合わせることで、様々な物体を自動で検知することが可能になる。
このシステムは建設現場、モビリティ、監視、映像配信など、幅広い分野での活用が期待されている。特に、狭い場所での死角を減らし、より正確な遠隔操作や状況把握を実現することで、安全性の向上にも寄与する。
実証実験の目的
日立建機のリアルタイムデジタルツイン基盤にAccuvision(R)を接続し、土木および建設現場におけるデジタル基盤の効果を検証することが実証の目的だ。これにより、リモート環境からのリアルタイム映像監視が実現し、作業者の位置情報の取得も可能となる。
ユーザーメリット
Accuvision(R)の導入により、以下のような特徴とメリットが得られる:
- - 1台のカメラで広い視野をカバーし、死角を減少
- - 短い被写界深度により、狭小なエリアでも利用可能
- - 4Kの高解像度映像により、詳細な視覚情報を提供
- - 遠隔地からのリアルタイム操作を実現
- - AIを活用した物体検知機能を搭載
- - 自律走行支援やスポーツ中継など新しい視点を提供
かすみがうらValue Creation Hubとは?
「かすみがうらValue Creation Hub」は、日立建機が設立した研究開発およびオープンイノベーションの場であり、その敷地面積は18,589㎡に及ぶ。高速データ通信設備やコラボレーションスペース、建設機械のテストフィールドなどが整備されている。
この施設は、デジタル技術を活用した未来の建設現場を創造するための重要な拠点となっており、業界の革新を促す役割を果たすことが期待されている。
株式会社ベクトロジーについて
株式会社ベクトロジーは2008年12月に設立され、2016年1月に法人化された。神奈川県横浜市に本社を構えており、デジタル技術に特化した企業として急成長を遂げている。
ベクトロジーの公式サイトには、最新の技術情報や製品情報が掲載されているため、興味のある方はぜひ訪れてみてほしい。
日立建機と株式会社ベクトロジーによる「Accuvision(R)」の実証実験は、建設業界に革新をもたらす新たな試みとなる。