DeepLが新機能「Clarify」を発表、インタラクティブ翻訳を実現
DeepLが革新的な翻訳機能「Clarify」を発表
言語AIのリーダーであるDeepLは、次世代の大規模言語モデルを活用した新機能「Clarify」を発表しました。この新機能は、これまでの翻訳体験を根本から変えるもので、インタラクティブ性を加えることでユーザーとの積極的なやり取りを実現します。Clarifyはユーザーが翻訳プロセス全体に積極的に関与できるように設計されており、翻訳のコントロールを一層強化します。また、これにより顧客へはよりパーソナライズされた高品質の翻訳が提供可能になります。
DeepLの創業者でありCEOのヤロスワフ・クテロフスキー氏は、AIがプロフェッショナルの現場で頼りにされるパートナーとなりつつある現状を指摘し、Clarifyの重要性を強調しています。彼によると、Clarifyはユーザーとのより深い連携を促進し、ビジネスにおける高品質な翻訳を実現するサポートを提供します。これにより、ユーザーは以前よりも多くの価値を享受できるようになるとのことです。
2024年には企業のAIへの投資が1,840億ドルを超える見込みであり、大多数のビジネスリーダーが日常業務にAIを取り入れようとしています。このような背景の中で、企業はAIの導入による成果を求めるようになり、特に特化型のソリューションに対する要求が高まっています。グローバル企業の約25%が今後1年以内に翻訳などの専門的な業務にAIを導入することを目指しています。
DeepLのプラットフォームは、既に高精度な翻訳提供で高い信頼性を得ています。Google翻訳やChatGPT-4と比較して、同じ品質の翻訳を提供するのに必要な校正回数は、なんと2~3分の1であることが示されています。この成功の裏には、プロの翻訳者の専門知識を活用したモデルの訓練があります。
Clarifyの仕組みもユニークです。ユーザーがテキストを入力すると、Clarifyが自動的にユーザーに質問を投げかけ、必要な文脈や情報を明確にします。これにより、ユーザーは時間を無駄にすることなく、より正確な翻訳結果を受け取ることができます。深い文脈理解が求められる翻訳作業において、ユーザーはこの新機能を活用することで、高い正確性と明瞭性のある翻訳を得ることができるのです。
DeepLの技術責任者、セバスチャン・エンダーライン氏も、この発表が新たなマイルストーンであり、今後もさらなる革新を進める意向を示しています。現在、ClarifyはDeepL Proユーザー向けに提供されており、英語およびドイツ語の翻訳で利用可能です。さらに多くの言語展開も予定されています。
DeepLは、228の国際市場にわたり20万社以上の顧客から信頼を受けており、これまでに達成した成功は言語の壁を取り除くための取り組みの賜物です。CEOのヤロスワフ・クテロフスキーによって2017年に設立された同社は、今後もAIを活用した翻訳ソリューションで企業の生産性を向上させるため、リーディングカンパニーとしての地位を確立していくでしょう。
会社情報
- 会社名
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DeepL
- 住所
- Maarweg 165, 50825 Cologne, Germany
- 電話番号
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