星空観察会2024の開催
2024年11月3日、岡山大学の津島キャンパスでは、中学生とその家族を対象とした「星空観察会2024」が開催されました。このイベントは、大学の技術部門によって企画され、31名の参加者が集まりました。天体観測に興味がある家族にとって、お楽しみの機会となったようです。
開会の挨拶
イベントは、岡山大学の総合技術部教育支援技術課の藤原貴生技術専門職員による講義からスタートしました。藤原氏は、観察する天体の説明や設備について詳しく解説し、参加者の理解を深めました。観察会の冒頭には、同部の田村義彦部長が出席者に感謝の意を表し、開会の挨拶を行いました。
望遠鏡による観察
この日、参加者たちは特別に設置された35cmの望遠鏡を使って、月、木星、そして土星を観察しました。幸運なことに、天候にも恵まれ、月面のクレーターや、木星の美しい模様、さらに土星のリングまで観測することができました。天体ドームの外にはデジタルカメラとモニタが用意され、肉眼ではほとんど見えないアンドロメダ銀河や二重星団を撮影し、参加者たちはモニタで拡大観察を楽しむ姿が見られました。
岡山城の眺望
観察に加えて、参加者たちは夜空の下からライトアップされた岡山城の美しい姿も楽しむことができました。このイベントは、昨年度に引き続き実施され、ほぼ全ての参加者から好評を得ました。参加者たちは熱心な質問を投げかけ、天体に対する興味や好奇心を存分に表現していました。
特別な感想
初めて参加したテクニカルリサーチャー(TR)の門脇唯菜さんは、「現在月面探査ロボットの研究に取り組んでいるので、実際にきれいな月を観察できてとても嬉しかった。貴重な体験を得た」と語っています。彼女のコメントに象徴されるように、お子さんたちにとっても星空観察が新たな夢や目標を与える場となりました。
今後の取り組み
岡山大学の総合技術部の本部長である佐藤法仁副理事は、星空観察会を通じて「宇宙に触れたワクワク感を感じてもらいたい」と話しました。地域の次世代を担う人材育成を目指し、楽しい科学体験の提供に努めています。
岡山大学は、地域の中核を担う研究大学としてこのようなイベントを今後も続ける予定であり、さらなる地域貢献と科学啓発活動を進めていくとのことです。多くの子どもたちに科学の魅力を伝え、次世代の科学者を育てるための取り組みに期待が寄せられます。
まとめ
「星空観察会2024」は参加者にとって特別な体験となり、科学や宇宙に対する理解と興味を深める貴重な機会となりました。このイベントは、岡山大学が地域貢献と科学教育に力を入れている一例として、今後の活動にも注目が集まります。