銀座・和光で開かれる特別なファッション展
東京都中央区銀座に位置する和光は、地階のアーツアンドカルチャーにて、2023年12月11日から25日の期間中、「Timeless Values―Conscious Luxury by Gabriela Hearst」を開催します。この展覧会では、サステナビリティを重視したGabriela Hearstのファッションが初めて紹介されることになります。
Gabriela Hearstは、長く愛用できるデザインと持続可能性を追求するブランドとして知られています。今回の展示会では、2025年秋冬コレクションと2026年春夏コレクションのアイテムが並びます。その中でも、特に注目すべきは、ガブリエラ氏の娘が描いた絵からインスピレーションを得た「Mia’s flowers」モチーフを刺繍したオーガンザのボリュームスカートやパフスリーブブラウスです。これらは、文化的背景を持つ作品として、展示されることに意義があります。
また、ガブリエラ氏自身の手描きによる「四大元素(空気・大地・火・水)」をテーマにしたインターシャ編みのダブルレイヤードセーターも必見です。これらのデザインは、ボリビア・ラパスの「Madres y Artesanas」という団体の技術を活用して製作されており、女性の雇用を促進し、伝統の手法を伝えるプロジェクトの一環でもあります。
展示されたアイテムには、ハンドニットのカシミヤセーターやラップも含まれ、これらは100%ウェルファットカシミヤを使用しています。ハンドニットのアイテムは、伝統的な技術を通じて経済的自立を目指す地方の女性たちを支援するものです。また、「Nina」と「Demi」といったアイコニックなバッグの限定カラーも展開され、訪れる人々を魅了します。
さらに、Gabriela Hearstが衣装デザインを手掛けたサンフランシスコ・バレエの公演「カルメン」の撮影をしたニコライ・フォン・ビスマルクによる、限定書籍も登場します。この書籍には、ブラック/レッド、レッド/ブラック、イエロー/ブラックの3色とともに、額装可能なプリントが収められています。
限定アイテムの詳細
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NINA: 税込¥854,865、サイズ:W23×H15×D18cm、マルチカラー展開
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DEMI: 税込¥682,165、サイズ:W20×H14×D13cm、マルチカラー展開
- クルーネックセーター: 税込¥863,500、カシミヤ100%、マルチカラー展開
Gabriela Hearstの哲学
ガブリエラ・ハースト氏は、ウルグアイで育ち、そこでの経験が彼女のラグジュアリーへの見方に影響を与えました。彼女のブランドは、美しさと耐久性を兼ね備えた製品を目指しており、持続可能性の重要性を強調しています。彼女は、デッドストックの生地を使用したり、プラスチックの無使用など、環境への配慮を常に実践し、2020年には史上初のカーボンニュートラルなランウェイショーも実施しました。
これまでに、数多くの賞を受賞し、その影響力は広がる一方です。ファッション業界での彼女の活躍は、サステナブルなデザインの確立に寄与しています。彼女の努力は、単なるファッションに留まらず、世界の意識を変える力を持っていると言えるでしょう。
アーツアンドカルチャーについて
和光の地階で新しく生まれ変わったアーツアンドカルチャーは、ただのショッピングスペースではなく、日本の美意識や文化、技術、そして持続可能性を考える場として位置付けられています。この新しい空間は、伝統を受け継ぎつつも、現代の価値を反映させる重要な役割を担っています。和光ではその精神を大切にしながら、様々な美と文化を体現する作品を発信していくことでしょう。