ビジネスの基本を再認識させる『儲かる会社のつくり方大全』の魅力

新しいビジネスの極意を学ぶ

2023年8月1日、セルバ出版から登場した『儲かる会社のつくり方大全』は、現代の厳しい経済環境において必要不可欠なビジネスの考え方を凝縮した一冊です。著者の上嶋悟が、組織や企業経営者が直面する課題を乗り越えるための具体的な戦略を分かりやすく解説しています。

今が問われる経営力の時代

帝国データバンクによると、2023年上半期には過去5年間で最も多い約4000件の倒産が発生しました。これにより、多くの企業がこれまでの経営スタイルを見直す必要に迫られています。特に、物価高騰や電気代の上昇などの影響が本業の収益力に与える圧力は無視できません。

さらに、業歴100年以上の企業の倒産も相次いでおり、アフターコロナの今、安定した売上を維持し続け、発展を遂げることの難しさが浮き彫りとなっています。

ビジネスの成功に必要な3つの視点

本書では、「量産化」「教育」「ステージ」という3つの考え方を中心に、成功のための秘訣が解説されます。量産化とは、一見すると「早く安く大量に」という印象を持たれるかもしれませんが、実際には特定のスキルを持つ人だけができることを、誰もができるようにすることを意味します。

著者は、成功を収めるためには高品質な商品やサービスを提供することが必要であり、そのためにはまず組織としての土台を整えることが求められると述べます。

実例から学ぶビジネスモデル

著者は、ネットコンサルタントとしての豊富な経験を持ち、実際に自らの戦略で倒産寸前の企業を立て直すことに成功しました。特に、一社のホームページを改善し、ブログを運営することで、売上を半年で400万円から2年で1億7000万円へと大幅に向上させた事例も挙げています。このような実績が、著者のノウハウの重要性を物語っています。

また、著者はこれまでに200社以上の企業の業績アップに寄与してきました。このことから、ビジネスでよく見られるつまずきポイントを的確に指摘し、それをスムーズに乗り越えるための具体的なプランを提供しています。

著者のバックグラウンド

著者の上嶋悟がどのようにしてこのようなビジネス経験を積み上げたのかを知ることも本書の魅力の一部です。彼はかつて売れない営業マンとして苦境に立たされていましたが、その後の人生で成功を掴むためにマーケティングを学び取り入れることで、急激な業績向上を実現しました。

その後、医療関連会社での成功やオリジナルのシルバーアクセサリーのネット販売事業など、様々なビジネスシーンでの経験を活かして、現在のコンサルティング業務に至るわけです。