ISO/DIS 9000:2025 品質マネジメントの新たな指針
一般財団法人日本規格協会(東京都港区)が、2025年6月16日に「ISO/DIS 9000:2025 品質マネジメント - 基本及び用語」の邦訳版を発行しました。この文書は、国際規格案(DIS)に基づいており、品質マネジメントの基本理念を伝える重要な資料です。
1. 新刊の概要
この邦訳版は、英語と日本語の対訳形式で提供されており、価格は税込で22,517円、A4判・68ページの内容です。ISO/DIS 9000:2025は、品質マネジメントシステムの実施を通じて持続的な成功を収めようとする組織を支援するために設計されています。
2. どのような組織に役立つのか
この規格は、以下のような目的で広く適用できます:
- - 品質マネジメントシステムの導入を目指す組織
- - 信頼性のある製品やサービス提供のために顧客の満足度を高めたい企業
- - サプライチェーン全体で求められる信頼性を確保したい組織
- - 用語の共通理解を通じてより良いコミュニケーションを図る関係者
- - ISO 9001の要求事項への適合性評価を行う組織
- - 品質マネジメントに関するトレーニングや評価、助言の提供を行う専門家
- - 規範を開発する人々
3. 購入方法と関連資料
この新刊は、公式サイトを通じて購入可能です。また、関連書籍も多数取り扱っており、「JIS Q 9005:2023解説と活用ガイド」や「SDGsをISO 14001/9001で実践する ケーススタディと事例に学ぶSDGsとISO」などがラインナップに含まれています。
4. ISOの国際的な重要性
ISO 9000シリーズは、世界中の企業や組織が品質マネジメントを実践し、顧客満足を追求するための指針を提供します。この最新の邦訳版を通じて、多くの組織が国際標準に沿った品質管理の重要性を再確認し、自らの業務に役立てることを期待しています。
5. 研修セミナーの案内
日本規格協会は、ISO/DIS 9000及びISO/CD2 9001の改訂動向に関する説明会を開催予定です。この説明会では、最新の改訂に関する情報を知ることができ、現地参加とオンライン参加の両方が可能です。参加希望者は、事前に申し込みが必要です。
6. 日本規格協会の役割
日本規格協会は、1945年に設立され、標準化に関する活動を幅広く展開しています。規格の発行や販売、教育セミナーの提供、ISO 9001やISO 14001に関連する各種サービスを展開し、国内外の品質マネジメント向上に寄与しています。
こうした活動を通じて、日本企業が国際基準に対応し、競争力を高める手助けを行っています。日本規格協会の取り組みは、今後も多くの企業にとって重要な支援となることでしょう。