企業価値向上を目指すグロービスの新提案「ウェルビーイング経営」

株式会社グロービス（東京都千代田区、堀義人代表）は、企業価値の向上に向けた革新的経営手法として「ウェルビーイング経営」を提唱しています。この経営アプローチは、旭化成、SCSK、パーソルテンプスタッフ、丸井、みずほFG、楽天グループの6社との共同で作成された「CHRO Roundtable Report」を通じて具体化されました。

「ウェルビーイング経営」とは

「ウェルビーイング経営」とは、従業員一人ひとりの健康や働きがいを重視し、その向上を図ることで企業全体の生産性を高め、持続的成長を実現する経営モデルです。これは、単に社内の福利厚生を充実させるだけではなく、組織全体での成長を目指すものです。具体的には、従業員が心身ともに健康であることを重視し、経営戦略と人事戦略を一体化させる取り組みとして位置づけられています。

報告書の概要と重要性

「CHRO Roundtable Report」は、2024年4月より6回にわたって行われた「CHROラウンドテーブル」の結果をまとめたものです。この会議では、いかにして「ウェルビーイング経営」を実践し、従業員の幸福度と企業の持続可能な成長を両立させるかについて多角的な検討が行われました。

レポートには、経営層と人事担当者が共同で実施するべき具体的なアプローチやアクションプランが示されており、企業がこのアプローチを取り入れることで得られる多くの利点が強調されています。

社会の変化と「ウェルビーイング経営」

近年、3つの大きな潮流が「ウェルビーイング経営」の重要性を高めています。まず、社会課題への関心の高まりです。環境問題や地域社会の課題に対処する企業の姿勢が求められ、単なる経済的価値追求から、社会的な持続可能性へとシフトしています。

次に、投資家の視点の変化が挙げられます。ESG（環境・社会・ガバナンス）や社員満足度といった非財務情報の重視が高まり、企業は人的資本を資産として捉える必要があります。これにより、人的資本経営が財務的な成功に直結するとの意識が生まれています。

最後に、働く人々の価値観の多様化も無視できない要因です。特にミレニアル世代やZ世代を中心に、仕事と生活の調和や自己実現を求める声が増しています。企業には、自社の理念を示すだけでなく、それに共感する人材を集め、育てることが求められています。

CHROラウンドテーブルの成果

この「CHROラウンドテーブル」では、グロービスがモデレーターを務め、さまざまな視点から議論を展開しました。議題には人事戦略、制度設計、リーダーシップの在り方、人的資本的データの可視化と発信方法など多岐にわたりました。6社のCHROや人事担当役員が実践知を共有し、それぞれの事例を基に課題解決策を検討し、シナジーを生み出していました。

このレポートは、多様な業界での成功事例を含め、「ウェルビーイング経営」を実現するための具体的な方向性を示しています。

結論と今後の展望

「ウェルビーイング経営」を通じて、企業は単に利益を追求するのではなく、長期的に持続可能なビジネスモデルを模索することができます。このレポートは、実践的な指針を提供し、多くの企業にとっての価値向上に貢献することを目指しています。今後もグロービスは組織変革や人材育成を支援し、企業の持続可能な成長に寄与していく所存です。

本レポートはこちらからダウンロードできます。興味のある方はぜひ訪れてみてください。