能登半島地震に立ち向かう髙松グループ
能登半島地震は、地域に大きな影響を与えました。特に輪島市門前町の赤神漁港は、約1メートルの隆起が発生し、海底に土砂が堆積。これにより約20隻の漁船が漁に出られないという厳しい状況が続いています。
株式会社髙松コンストラクショングループのグループ会社である青木あすなろ建設は、この厳しい状況を打開するために復興工事を行っています。2024年7月22日から水陸両用の重機を使用し、海底にたまった約3,300㎡の土砂を取り除く作業を開始しました。この工事は、漁船が再び漁に出られるようにするための重要なステップです。水深約1.5メートルを確保することが目的で、工事は2024年9月中の完成を目指しています。青木あすなろ建設の現場代理人は、「水深1.5メートルでは船での工事が難しいため、水陸両用の重機が必要となっています。漁師さんに漁に出てもらうため、工期内に完了できるよう尽力しています」と語っています。
万博との連携で未来を見据える
髙松グループは、復興工事だけでなく、未来の技術への取り組みも行っています。2025年には大阪・関西万博が開催され、青木あすなろ建設は、開発元であるコマツと共同で「未来の水中工事」をテーマに協賛します。注目は、超遠隔操作による無人化施工を使用した新しい技術です。1971年に開発された水陸両用ブルドーザーを中心に、このプロジェクトは未来の工事の在り方を示すものとなっています。
社会課題への取り組み
近年、自然災害は増加傾向にあり、特に集中豪雨や地震による被害が頻発しています。このような中、青木あすなろ建設は、水深50メートルまで対応できる電動式の水中施工ロボットの実証に向けた努力を続けています。これにより、熟練技術者が不足する建設業界の課題を解決することを目指しています。
髙松グループは、長期ビジョン「2030 vision」を掲げ、地域の人々の「もの」と「こころ」の幸せに貢献することを目指しています。復興工事と先進技術の導入を通じて、社会に貢献していく姿勢を貫いています。
結論
能登半島地震の影響を受けた漁港の復興に向けて、髙松グループが取り組んでいる水陸両用重機による工事は、地域の漁業再生のみならず、未来の技術発展についても重要な意味を持っています。今後の髙松グループの取り組みにも注目が集まります。