自然由来のレンコン成分で花粉症対策
合同会社ハスラボは、レンコンの節を用いた新たなアレルギー性鼻炎対策サプリメントの開発に成功しました。この製品は、徳島大学から受けた特許技術を基にしており、自然な成分を利用した画期的なアプローチで花粉やハウスダストによる症状の改善を目指しています。
花粉症という国民病に立ち向かう
花粉症やハウスダストによるアレルギー性鼻炎は、日本国内で約30%の人々が悩まされている深刻な問題です。この病気による経済的損失は、労働生産性の低下が一因となり、なんと1日に約2,320億円にも上るとされています。このような状況において、ハスラボの新製品は自然由来の選択肢を提供し、多くの人々を救う可能性があります。
ハスラボの特許技術
ハスラボが開発した製品は、レンコン節から抽出されたプロアントシアニジンや、お茶から得られるエピガロカテキンガレートを配合することで、アレルギー症状を緩和する効果が期待されています。この技術により、従来の複雑な方法に比べて高効率に有効成分を抽出できるスプレードライ法が確立されました。
特許の背景
ハスラボと徳島大学の連携は偶然の巡り合わせによって実現。ラジオ出演を通じて、徳島大学の技術移転コーディネーターに声をかけられ、両者の理念や事業が共鳴しました。今後、さらなる技術開発を進め、幅広い市場展開を図っていく予定です。
レンコンの未利用資源を活かす
不足の資源が多く活用されずに廃棄されるなか、ハスラボはこれまでの活動を通じて37トンの規格外レンコンを製品に変えてきました。今回の製品開発では、レンコン節のポリフェノールが花粉症に効果を示すことが分かり、未利用資源の活用がより一層重要性を増す結果となりました。
期待される市場性
健康食品市場は年々拡大しており、機能性表示食品の需要が高まっています。2024年度の市場規模は前年比5.2%増の7,274億円と予測されています。このような背景の中で、ハスラボの製品は新しい需要を掘り起こす可能性があります。
大野恭章代表の展望
ハスラボの代表、大野恭章氏は、レンコンが秘めているパワーに感激しています。彼の言葉を借りると、"ここまで廃棄されていた部分が実はとても貴重だったなんて、この特許の開発が私たちに新たな道を示してくれている。薬に頼らない安全な選択肢を多くの人に提供できることが我々の使命であり、非常に嬉しく思う"とのこと。
今後の展開と試食会のお知らせ
ハスラボは2026年にこのサプリメントを市場に投入する計画を立てています。また、新たな食材「HASKO」を使用した試食会も開催予定です。このイベントでは、無添加・グルテンフリーのレンコンパウダーを使用したフレンチ料理の数々が楽しめます。今後のイベントや開発にご期待ください。
合同会社ハスラボは、持続可能な農業と健康的な食文化の実現を目指しており、宅配や食品流通業界との連携を進めることで、より多くの人々に自然由来の選択肢を提供しています。これからもハスラボの動向に注目が集まります。