市民社会スペースを守り育てるための取り組みと課題
市民社会スペースとは
「市民社会スペース」とは、一般市民が自由に意見を表明し、活動するための場を指します。このスペースは、議論や社会的活動の基盤であり、持続可能な社会の実現には欠かせない存在です。しかし、現在、世界中でこのスペースが狭まっているという深刻な問題が浮上しています。
世界の動向と日本の現状
国際NGOのCIVICUSによる調査「CIVICUS Monitor」によれば、世界の約3分の1の人々が「閉ざされた国」で生活しており、自由な市民社会活動が制約されています。特に、日本は「やや狭まっている」とされており、その理由はいくつかの法律やメディアの規制に起因しています。たとえば、「秘密保護法」やメディアへの圧力が、議論の場を狭めています。これに対して市民社会は、国境を越えて活動を展開し、政府に対する提言に努めています。
アジアの市民社会の取り組み
日本国内だけでなく、アジア全体の市民社会の動きも注目されています。アジアのNGOは共同で市民社会スペースについての調査や研修を行い、成果を共有しながら活動しています。特に、台湾は「オープン」として評価されていますが、日本は他の国々と同じく「狭まっている」と指摘されることが多いです。
課題と展望
市民社会スペースの健全な維持には、いくつかの課題があります。まず市民が自由に意見を述べ、活動できる環境を整えることが重要です。そして、国際的なネットワークを通じて情報を共有し、国際社会での存在感を強めることも必要です。いのち会議は、特にアジアの市民社会組織との連携を強化し、能力開発や情報発信、政策提言などのさまざまな活動を進めていきたいと考えています。
おわりに
市民社会の現状を憂うことなく、未来に向けた取り組みを強化することで、持続可能な社会を実現するための基盤を育てることができるのです。市民社会スペースの重要性を再認識し、行動に移していく必要があります。
参考リンク
問い合わせ先
いのち会議事務局
大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ(SSI)特任助教 宮﨑 貴芳(みやざき たかよし)
TEL: 06-6105-6183
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