エイトビット株式会社の新たな挑戦
東京都豊島区に本社を構えるエイトビット株式会社は、2025年12月1日から施工管理分野に本格的に参入することを発表しました。これに伴い、新しい育成特化型プロジェクト「CONST-X」がスタートします。この取り組みは、建設業界が抱える深刻な人材不足問題に対処するためのものです。
建設業界の現状
日本の建設業界は、高齢化や若年層の流入不足、さらにデジタルトランスフォーメーション(DX)の遅れによって、今後数十万人規模の人材不足が予測されています。特に、施工管理職の不足は災害復旧やインフラ維持、公共工事の遂行に重大な影響を及ぼしています。現在も、給与体系の不透明さや未経験者教育への投資不足が続いており、業界内で「人が育たない」「定着しない」という課題が横たわっています。
エイトビットの参入理由
エイトビットは、ITエンジニア育成や女性キャリア支援といった分野で未経験者を育成し、戦力化する実績があります。創業からわずか3年で、在籍エンジニア数は1000名にまで成長。この成長の背景には、育成力と組織拡大の実行力があります。このノウハウを施工管理領域に応用し、根本的に業界の構造課題を解決するために「CONST-X」が設立されました。
Const-X Academy:次世代型施工管理アカデミー
エイトビットは、自社で「テックアカデミア」を運営し、未経験からプロのエンジニアを育成してきた実績を持っています。「Const-X Academy」では、施工管理とIT、AIを組み合わせた教育プログラムを提供します。入社後の1ヶ月間の集中研修において、安全管理や図面読解、測量、品質管理、CAD、BIMなどの基礎スキルを習得した後、ITとAIに関する教育を通じて、デジタル施工に対応できる次世代型の施工管理者を育成します。
高い還元率を実現
従来、派遣や建設業界では40〜50%のマージンが慣行とされている中、CONST-Xは案件単価や給与内訳、マージンをすべて透明に開示します。経験者には、案件単価の70%を超える還元率を提供するモデルを導入しており、より公正な報酬制度を目指しています。
未経験者への安心のキャリア設計
未経験者向けには、最初の1〜2年間を育成投資期間とし、固定給与を保証。その後、3年目からは高還元ステージのConst-X PROに移行、10年以上の勤務を経た社員には利益の100%を還元する「全部還元ステージ」を設けています。これは長期のキャリア形成において大きな強みとなるでしょう。
目指す未来
エイトビットは、施工管理職の供給が日本のインフラ維持や災害復旧、都市開発に直結する重要な要素だと認識しています。そこで、施工管理人材の育成を通じて、建設業界の人手不足を解消することを「CONST-X」の使命としています。3年で1000名の施工管理技術者を輩出することを宣言し、業界の未来に貢献するための大規模な取り組みを行います。
代表の想い
エイトビットグループ代表の茂手木雅樹氏は、「施工管理の担い手不足は国家的課題であり、日本のインフラ維持や災害復旧に影響します。私たちはITと教育の力を活用し、次世代型施工管理人材を育てることで、日本の国土強靱化に本気で貢献していきます」と語っています。これからのエイトビットの活動に期待が高まります。