第12回協働型災害訓練in杉戸の開催概要
2023年に行われた第12回協働型災害訓練in杉戸は、東京都心から近い埼玉県杉戸町で、地域と学生の協力による防災訓練が実施されました。この訓練は「地域のチカラ×学生のチカラ〜防災×ゲーミフィケーション〜」というテーマのもと、様々な活動が行われ、参加者にとって非常に有意義な時間となりました。
講演とフードバンクの実践
訓練では、特定非営利活動法人フードバンク埼玉の永田信雄理事が食糧支援に関する講演を行いました。講演では、最新の食糧支援のトピックに加え、令和6年の能登半島地震に対する支援活動についても言及されました。参加者たちは、非常用備蓄食品の重要性を理解し、実生活にどう活かすかを考える貴重な機会としました。
さらに、昼食の時間にはフードバンク埼玉から提供された非常食の試食が行われ、市民と学生が一緒に食糧支援の重要性を理解し合いました。この体験を通じて、参加者は食糧支援の現実を実感し、その必要性を再認識しました。
ワークショップと体験学習
訓練の一環として行われた非常食仕分け体験は、大変効果的なワークショップでした。参加者自身が非常食セットを実際に仕分けることで、災害時に求められる的確な行動を学びました。また、東日本大震災当時のスーパーアリーナでの経験談なども交えられ、参加者にとって非常にリアルな学びとなったことでしょう。
地域防災への継続的な取り組み
フードバンク埼玉は、今後も災害に備えた支援活動を継続することを約束しており、日常的な食糧支援を行うことが災害時の人々の命を救うことになると信じています。これからも地域の皆さんの理解と協力をお願いして、活動を進めていくとのことです。
開催概要の詳細
この訓練は、彩の国いきいきセンターすぎとピアを会場にしており、Zoomを通じても参加可能でした。定員は会場参加が100名、Zoom参加が200名で、首都圏周辺の自治体職員や地域防災に興味のある方々が対象です。また、主催は杉戸町や他の自治体、学術機関などの共同体によるもので、地域の防災力を向上させるための試みとして、非常に価値のあるイベントです。
今後もこのような取り組みを通じ、地域住民が一丸となって防災を考え、備える機会が増えることを期待します。