株式会社ゼロが新たな業務アプリ「moℓa × bike」を導入
車両輸送業界のリーダーとして知られる株式会社ゼロ(川崎市幸区)が、ドライバーの働きやすさ向上を目指して新しいバイク輸送業務アプリ「moℓa × bike」を本格的に導入した。このアプリは、現場のニーズに基づいて開発され、車両の状況を正確に記録・共有することで、ドライバーの作業負荷を軽減することを目的としている。
ドライバーの意見を基にしたアプリ開発
ゼロは、ドライバー一人ひとりが働きやすく感じる環境を作ることを重視しており、新アプリの導入はその一環となる。バイク輸送業務に特化した「moℓa × bike」は、従来の業務アプリでは対応しきれなかった二輪車の特性を考慮し、快適な作業環境を実現するために設計されている。
バイク輸送は、複数の乗務員がリレー形式で行うことが多く、輸送中にバイクの状態を正確に把握することが求められる。以前のアプリでは、バイクの最初の引き取り時に撮影された画像を後続の乗務員が簡単には確認できなかったが、新アプリではQRコードを使用して簡単に画像を共有できる。
共同作業の円滑化と負担軽減
「moℓa × bike」では、作業指示書のQRコードを読み取ることで、関わるすべての乗務員が高画質の写真を確認でき、車両の状態を円滑に引き継ぐことが可能になった。この機能により、無駄な再撮影の手間が省かれ、ドライバーの精神的な負担が軽減され、より安全で丁寧な輸送に集中できる環境が創出された。
開催された研修会では、参加者からこの新機能に対する期待が寄せられ、ドライバーの意見が反映されていることへの満足感が示された。アプリの導入は、業務の効率を高めるだけでなく、ドライバー同士の連携を強化する効果も期待できる。
若年層や未経験者に優しい環境へ
「moℓa × bike」の導入は、バイク輸送業務のデジタル化に向けた第一歩と位置づけられており、今後はさらに多様な機能を追加予定だ。これにより、検査やお客様のサイン確認などの作業をスマートにカテゴリ化し、全体的な業務環境をデジタル化することで、若い世代や未経験者にとっても魅力的な職場へと進化する。また、これは業界全体の労働環境の改善にも寄与するでしょう。
結果としての低い離職率
コーポレート戦略本部DX戦略室の間野室長は、「『moℓa × bike』は、現場の声から生まれたアプリであり、デジタルの力で課題を解決する姿勢が大切だ」と強調。乗務員の働きやすさを可視化することで、業務効率が高まり、低い離職率をさらに強固なものにすると確信を持っている。今後、同社は現場のフィードバックを活かしつつ、ダイバシティとインクルージョンを推進する企業へと成長していくことを目指している。
株式会社ゼロとは?
ゼロは「安全・確実・迅速」をモットーに、日本国内で新車及び中古車などの車両輸送から、港湾運送、車両整備、輸出入関連業務に至るまで幅広く展開している総合ロジスティクス企業である。経験と専門知識を駆使して、顧客のニーズに応え、サプライチェーンの最適化を図っている。
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