特別養子縁組を支えるハンドブックの誕生
昨今、共働き家庭が70%近くを占める社会において、特別養子縁組を希望する夫婦が共働きをしているケースが増えています。しかし、養親が育児休業を取得する際の手続きやサポートについて、認知度が低いのが現状です。特に、2017年に育児・介護休業法が改正される前までは、特別養子縁組の成立前に育児休業を取得することができなかったため、この問題はさらに深刻です。
そんな中、一般財団法人ミダス財団は、労働者が特別養子縁組を理由に育児休業を取得する際に必要な情報をまとめた「特別養子縁組対応支援ハンドブック」を無料で公開しました。
ハンドブックの内容と目的
このハンドブックでは、特別養子縁組を行う労働者が育児休業を取得するために、会社がどのように対応すればよいのかを明確に示しています。特別養子縁組を考えている親御さんが職場に相談する際の道しるべとしても活用できるこのツールは、各社の育児休業担当者が円滑に対応できるよう、必要事項を大部分カバーしています。
このハンドブックを参考にして育児休業を希望する労働者が具体的にどのように手続きを進めればよいかが分かり、企業側もその対応方法が理解できることで、養親の育児支援体制の向上が期待されます。
どうして人事担当者向けか
特別養子縁組支援を進める上で、企業の人事・総務部門における理解と協力が不可欠です。育児休業を取得する権利についての認知度を高めることで、より多くの養親が安心して育児休業を利用できる環境を整えることが目的です。今後、特別養子縁組の普及が進む中で、このハンドブックが重要な役割を果たすことでしょう。
無料ダウンロード可能
ハンドブックはミダス財団の公式noteから誰でも無料でダウンロードできます。育児休業を取得したいと考えている労働者の皆さんや、人事担当者の方々は、是非とも活用してみてください。この資料をもとに、家庭と職場が一緒に育児を支える体制の実現が期待されます。
ミダス財団について
ミダス財団は、2035年に100万人、2050年には1億人にポジティブな影響を与えるというビジョンのもと、社会貢献事業を推進しています。株式会社ミダスキャピタルの収益や代表理事吉村英毅氏からの寄付を元に、持続可能な社会貢献活動を行っています。特別養子縁組の普及にむけた支援活動もその一環です。
公式Webサイトでは、今後の活動についても随時更新していく予定ですので、ぜひチェックしてください。