データセンターの省電力化に向けた最前線の技術を探るセミナー開催

データセンターの省電力化に向けたセミナーのご案内

2025年12月5日に、NEDOの次世代グリーンデータセンター技術開発プロジェクトの一環として、データセンター省電力化に関する重要なセミナーが開催されます。このセミナーでは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の安藤俊氏と筑波大学の岩室憲幸教授がそれぞれ講演を行い、最新技術と今後の動向について語ります。

セミナーの概要

セミナーは午後1時から始まり、約2時間半にわたり行われます。参加者はリアル会場での受講だけでなく、Zoomウェビナーを通じたオンライン参加や、アーカイブ配信を通じても申し込みが可能です。

講師紹介

- 安藤俊氏：NEDOの次世代グリーンデータセンター技術開発プロジェクトのプロジェクトマネージャー。
- 岩室憲幸氏：筑波大学教授で、データセンターにおける省電力化技術に精通。

講演内容

セミナーは主に2部構成になっており、まずは安藤氏による「データセンターの省電力化プロジェクト」についての講演が行われます。データセンターは、全世界の情報サービスの根幹を支える存在ですが、電力の消費が年々増加しています。特にAIの普及に伴う電力需求の急増に対処するため、以下の3つの技術開発が進められています。

1. 光エレクトロニクス技術の開発：光通信を利用し、電力消費を削減。
2. 高性能・省エネチップの開発：省エネルギー性能を持つ新型チップの研究。
3. ディスアグリゲーション技術：データセンターの構成要素を柔軟に配置・管理し、効率を最大化。

これらの研究が進むことで、効率的な電力利用が推進されることが期待されます。

次の講義では、岩室教授が「GaN（窒化ガリウム）パワーデバイスの技術動向」について述べます。GaNパワーデバイスは、AIやクラウドサービスの急速な普及に伴い、データセンターにとっての新たな電源アーキテクチャの革新が求められる現状で、特に注目されています。岩室教授は、最新の技術とそれがもたらすメリットについて、具体的な市場動向に基づき説明します。