リトアニア流浪物語展
2025-03-29 08:49:21

敦賀ムゼウムで開催されるリトアニア流浪物語展が語る歴史の真実

特別展「シベリアからの生還リトアニア人たちの流浪物語」



人道の港敦賀ムゼウムで、2025年3月15日から6月15日までリトアニア国立博物館との共催による特別展『シベリアからの生還リトアニア人たちの流浪物語』が開催されます。この展示は、20世紀中頃のリトアニアとその国民が直面した悲劇的な出来事を掘り下げ、私たちに重要な教訓を提供します。

リトアニアの歴史的背景



リトアニアは1940年にソ連に併合され、その後ナチス・ドイツの占領を経験しました。この時期、リトアニアの人々は厳しい抑圧と喪失の中で生き延びなければならなかったのです。特に、約28万人のリトアニア人が強制的に北極圏やカザフスタン、シベリアに送られ、過酷な労働を強いられました。彼らは厳しい環境下での生活や労働を強いられ、その中で人としての尊厳や民族的アイデンティティを保とうとしたのです。

本展では、ソ連政府の政治弾圧や強制移送における生存者の証言を通じて、彼らの苦しみや帰郷への強い思いを見ることができます。展示物には、彼らの名前や物語が残されており、現代の私たちに今なお訴えかけてきます。

前向きな歴史のメッセージ



1940年代、逃れられない苦難の中にあったユダヤ人たちも、当時中立国のリトアニアにおいて杉原千畝の発給した「命のビザ」で救われました。これは、歴史的なつながりとして現在も人道の港敦賀ムゼウムで展示されています。このような出来事は、戦争がもたらす悲劇の連鎖から、私たちが今後どう心を修めるべきかを考えさせてくれます。

展示の構成



本展は複数の章に分かれています。

第1章: 暗闇への道



ヴォルクタ収容所のフェンスや監視塔に関する資料を通じて、多くのリトアニア人にとっての投獄の地としての歴史的意義を掘り下げます。

第2章: 堪えがたい日常生活



収容所での生活について、流刑にされた政治犯やその家族の生活に焦点を当てます。

第3章: 過酷な労働



強制労働がもたらした様々な苦難について詳細に紹介します。

第4章: 小さな追放者たち



追放された子どもたちの視点から、過酷な状況の中での希望を描き出します。

敦賀とリトアニアの友情の証



会期中、リトアニアと敦賀の子どもたちによって描かれた絵画『大きな友情の架け橋』も展示されます。これは言葉を超えた交流の象徴であり、両国の絆を深める機会となるでしょう。

また、当館では関連書籍の紹介や、ワークショップも開催予定です。「人道の港 敦賀ムゼウム」として、歴史と平和の重要性をお伝えし、そのメッセージを広げる活動を続けています。ぜひ、この機会にリトアニアの歴史と、私たち自身の過去に向き合う時間を持っていただきたいと思います。

この展示は、戦争の悲劇を知り、平和について再考する良い機会となることでしょう。歴史を忘れず、次世代にその意義を伝えていくために、皆さまのご来館をお待ちしております。


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会社情報

会社名
人道の港 敦賀ムゼウム
住所
福井県敦賀市金ケ崎町23-1人道の港 敦賀ムゼウム
電話番号
0770-37-1035

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