DREAMプライベートリート投資法人がグリーンファイナンスを実施
ダイヤモンド・リアルティ・マネジメント株式会社が運用を手掛けるDREAMプライベートリート投資法人(以下「DPR」)が、2024年10月から2025年3月にかけて新たに13件のグリーンファイナンスを実施したことを発表しました。この取り組みは、環境に配慮した持続可能なプロジェクトへの投資の拡大を目指したものです。
グリーンファイナンスの背景と意義
DREAMとDPRは、ファンドパフォーマンス向上の重要な要素として、環境に優しい物件の保有が欠かせないとの認識を持っています。これに基づき、ESG(環境・社会・ガバナンス)やSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みを強化してきました。その結果、2025年3月末時点で52件の環境認証を取得しています。特に注目すべきは、2020年1月に策定された「DREAMプライベートリート投資法人グリーンファイナンス・フレームワーク」です。このフレームワークに基づく資金調達が、私募リートの中でいかに初めての試みであるかを示しています。
グリーンファイナンスの詳細
2025年3月末の時点で、DREAMは53件のグリーンファイナンスの調達を実施しています。その総額は607億円に上り、借入金融機関は合計で11社に達します。グリーンファイナンス比率は28.8%となり、資金調達の効率性と環境配慮の並立を実現しています。
さらに、2024年8月には、規格評価機関である株式会社日本格付研究所から最高評価の「Green1(F)」を取得しています。この評価により、今後は第三者評価を経ることなく、スムーズな資金調達が可能になる体制が整いました。
新たに調達した資金の用途
2024年10月から2025年3月にかけて新たに調達した資金は、主に以下の金融機関からの借入によって賄われます。
- - 株式会社三菱UFJ銀行
- - 三井住友信託銀行株式会社
- - 株式会社りそな銀行
- - 農林中央金庫
- - 株式会社七十七銀行
- - 株式会社SBI新生銀行
- - 株式会社三井住友銀行
- - 株式会社あおぞら銀行
これらの資金は、特定物件の取得とリファイナンスに使用される予定です。
具体的な対象物件
以下は、新たに調達されたグリーンファイナンスの対象物件とその概要です。
1.
エスロジ市川 (千葉県)
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借入金融機関: 株式会社三菱UFJ銀行
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敷地面積: 6,754.02㎡
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延床面積: 13,504.24㎡
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階数: 地上5階
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認証: CASBEE Sランク取得
2.
ロジスクエア伊丹 (兵庫県)
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借入金融機関: 複数銀行
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敷地面積: 17,961.85㎡
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延床面積: 29,761.38㎡
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階数: 地上3階
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認証: BELSレベル6取得
3.
ロジポート流山B棟 (千葉県)
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借入金融機関: 複数銀行
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敷地面積: 59,233.95㎡
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延床面積: 133,421.01㎡
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階数: 地上5階
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認証: CASBEE Sランク取得
4.
新山下物流センター (神奈川県)
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借入金融機関: 株式会社三菱UFJ銀行
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敷地面積: 38,272.37㎡
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延床面積: 53,233.20㎡
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階数: 地上3階
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認証: BELS 5つ星取得
今後の展望
DREAM及びDPRは、引き続きESGやSDGsの推進を進め、グリーンファイナンスによる資金調達を継続していく方針です。この取り組みを通じて、資金調達手段の多様化や、投資家に対する新たな投資機会の創出を目指しています。持続可能な成長を実現するための努力は、今後も続けていくことでしょう。
所在地は東京都千代田区にあり、ダイヤモンド・リアルティ・マネジメント株式会社が運営を行っています。設立は2012年で、代表者は執行役員の萬野雅史氏です。