愛犬や愛猫のマイクロチップ装着状況と飼い主の意識調査
2022年6月に改正された「動物の愛護及び管理に関する法律」により、犬や猫の販売業者にはマイクロチップの装着が義務付けられました。しかし、約3年後の現在、その実態はどのようになっているのでしょうか? ペット保険「PS保険」を提供するペットメディカルサポート株式会社が実施した調査をもとに、飼い主の意識や実際のマイクロチップ装着状況を詳しく探ります。
調査概要
2025年5月7日、全国の20歳から69歳の犬や猫の飼い主1,859名を対象にインターネットリサーチを行い、有効回答者数は400名でした。調査の結果、マイクロチップに対する理解度、賛否、装着状況、今後の予定について詳細が明らかになりました。
法律に対する理解度
飼い主はマイクロチップ装着に関する法律について如何に理解しているのでしょうか。
- - 犬の飼い主:44.5%が「いずれも知らない」と回答し、次いで37.5%が「販売業者の義務」、34.0%が「個人の努力義務」を認識していました。
- - 猫の飼い主:44.0%が「個人の努力義務」を知っている一方で、40.5%は法的義務を知らないという結果に。
法律の理解度は低く、特に個人の努力義務に関しては猫の飼い主の方が高いことが特徴です。
マイクロチップ装着に対する意識
次に、マイクロチップの法的義務に対する意見を探ります。
- - 犬の飼い主:50.0%が「賛成」とし、特に外出が多いためその有用性を理解しているようです。36.5%は「わからない」、13.5%が「反対」と回答しました。
- - 猫の飼い主:賛成は48.0%で、猫の脱走リスクを意識しているものの、反対の割合は少し高く、健康への負担を懸念している傾向がありました。
現在の装着状況
調査結果によると、犬のマイクロチップ装着率は23.5%、猫は21.0%で、いずれも低い水準にとどまっています。飼い主の約76.5%が装着していないと回答し、普及には課題が残ることが浮き彫りになりました。
将来の装着予定
愛犬や愛猫にマイクロチップを装着する予定については、以下のような結果が出ました。
- - 犬の飼い主:62.7%が「なし」と回答。
- - 猫の飼い主:69.6%が「なし」とのことで、この傾向が見られるのは犬と猫共通です。
装着予定が「あり」と答えた飼い主は、犬が13.1%、猫は10.1%と、低い数字であることが分かります。
装着理由と懸念
実際にマイクロチップを装着している飼い主からは、犬の場合「販売業者による装着」が55.3%と最も多く、猫は「迷子対策」が61.9%と高い結果に。恐れや懸念として、犬の飼い主の43.0%が「健康への被害」を不安視し、猫も同様に40.0%に達しています。
まとめ
今回の調査から、マイクロチップ装着は依然として普及途上であることが分かりました。飼い主の多くが健康へのリスクを心配しており、装着を躊躇する原因になっています。しかし、世界小動物獣医師会は、マイクロチップ装着の利益がリスクを上回るとしています。大切なペットを守るため、マイクロチップ装着やペット保険への加入を検討することは非常に重要です。安心のために、24時間対応可能な「獣医師ダイヤル」を提供しているPS保険は、ペットの健康を支える一つの頼りになる選択肢かもしれません。