フィジーで音楽の未来を育む鍵盤ハーモニカプロジェクト
2025年10月、認定NPO法人グッドライフのチームがフィジーを訪れ、現地の教育機関との連携を深めるための視察を行いました。プロジェクトリーダーの稲山茉佑さんを主軸に、一般社団法人鍵盤ハーモニカLABOの妹尾美穂さん、またお笑い芸人の滝沢秀一さんを含むメンバーで構成されたこのチームは、フィジーの鍵盤ハーモニカを使った音楽授業の創設を目指しています。
プロジェクト背景
フィジーへの音楽教育の導入は、稲山さんの提案から始まりました。彼女が2024年にNPO法人グッドライフに相談を持ちかけ、同法人が鍵盤ハーモニカ100本を寄付することを決定。その後、地元教育委員会との協議を経て、フィジーの公立学校における音楽制度の確立に向けて動き出しました。
プロジェクトの目的は単なる楽器の寄付ではなく、音楽の素晴らしさを肌で感じてもらうことです。2025年10月、視察に合わせ、追加の100本が現地に送られ、フィジーの様々な学校で演奏会や体験授業が実施されました。
イベント内容
視察期間中、チームは主に次の学校を訪問しました:
- - Vitogo村 - 演奏会と体験会を実施。
- - Amichandra Primary School - 演奏会と鍵盤ハーモニカの授業を行いました。
- - Ahmadiyya Primary School - 鍵盤ハーモニカクラスを提供。
- - Lautoka School for Special Education(障がい者支援学校) - 演奏会と特別授業を開催。
各イベントでは、参加者が鍵盤ハーモニカの音色を楽しみ、実際に楽器を手にする機会が提供されました。特に初心者向けの授業では、楽器の基礎について学べる内容に重点が置かれました。
プロジェクトメンバー紹介
このプロジェクトには、特に音楽教育への情熱を持つメンバーたちが関与しています。稲山茉佑さんは「Field Music Academy」の主宰としてフィジーの子どもたちに音楽教育を届ける活動を行っており、今回の視察では現地の教育機関と直接やり取りをして具体的なプランを進めました。
妹尾美穂さんは鍵盤ハーモニカの専門家であり、彼女のアドバイスや指導により、現地の教員と生徒たちが鍵盤ハーモニカの特性を理解し、音楽教育においての可能性を感じてもらえる機会が作られました。また、滝沢秀一さんはお笑い芸人としてのキャリアを活かし、リユース活動の視点からフィジーのごみ問題にもアプローチしました。
未来への展望
今回の視察を通じて、チームは鍵盤ハーモニカを広める活動が単に物資を提供するに留まらず、地域の教育環境を豊かにするための重要な一歩であることを実感しました。リユースへの意識向上や、持続可能な教育プログラムの創出に向けて、引き続きフィジーと日本のつながりを強化していく所存です。このプロジェクトは、今後もフィジーの音楽教育への貢献を続けてまいります。