ソニックスとHERE Technologiesの新たな協業
株式会社ソニックスが、オランダに本社を置くHERE Technologiesとの提携により、地域観光向けの新しいソフトウェアサービスを開始しました。このサービスは、観光客が目的地にスムーズにアクセスでき、地域経済の向上につながることを目指しています。
サービスの背景と意義
近年、地域観光の発展を阻む要因として「まちの魅力の発信が十分でない」「観光客の回遊性の低さ」「二次交通の不便さ」が挙げられています。こうした課題を解決するために、ソニックスは様々な企業や自治体と連携し、モビリティのソリューションを充実させてきました。
特に注目すべきは、HEREが持つ高精度な地図とルート探索機能であり、これを活用することで、観光客が目的地に辿り着くまでの移動体験をより快適にすることが可能となります。新たな解決策を提供することで、地域全体の観光価値を引き上げることが期待されています。
サービスの特徴
この新しいサービスは、主に自治体や観光協会向けに設計された管理者用のWEBアプリと、観光客用のスマートフォン向けWEBアプリから成り立っています。観光協会の担当者は、観光情報やモデルコースの設定が容易に行える一方、観光客は以下のような多機能を利用できます。
- - 現在地から目的地までのルート検索
- - 移動手段に応じたルートの提案
- - 周遊ルートの地図上表示と編集
- - お気に入りスポットの登録
- - スタンプラリーやデジタルチケット機能
- - 多言語対応
加えて、管理者側ではユーザーの周遊データが可視化され、地域の観光戦略の改善に役立てられます。今後、さらに多様な機能が追加される予定です。
未来に向けて
このサービスを通じて、地域経済の活性化を図ることを目指し、行政や地域事業者と連携して観光体験の価値を高めていく方針です。また、今後はシェアモビリティ予約機能や地域ポイントシステムとの統合も視野に入れています。
さらに、AWS IoTを活用してデバイスとHEREのロケーションサービスを接続する計画も進行中です。最終的には、HEREのSDKを用いたネイティブアプリのリリースも予定しており、より便利で高機能なサービスを提供することを目指しています。
HERE Japan代表のコメント
HERE Japan株式会社の代表、枝隆志氏は、ソニックスとのパートナーシップを喜ぶコメントを発表しています。彼は、HEREの使命は「現実をデジタルで表現し、移動や生活、交流の形を改善すること」であり、ソニックスの高い技術力と先見性に注目しています。共に新しいイノベーションを創出し、持続可能な未来を築いていくことの重要性が強調されています。
会社概要
株式会社ソニックス
設立:2010年3月
本社:東京都品川区西五反田7-9-5 SGテラス7階
HP:
ソニックス公式
事業内容:ソフトウェアで人々とモノをつなぐ事業や、観光やモビリティ関連の開発を行っています。
総じて、本サービスは地域の観光振興に大きく寄与することが期待されており、今後の展開にも注目です。