ウズベキスタンでのIT人材育成を加速する新たな協力体制
ウズベキスタン共和国のデジタル技術省、TOPPANデジタル、Japan Digital University(JDU)、そしてデジタル・ナレッジの4者が、ウズベキスタンにおけるオフショア開発とIT人材の育成に関する基本合意契約(MoU)を2024年8月に締結しました。この協力により、ウズベキスタンのIT市場における成長をさらに加速させることを目指しています。
背景と目的
近年、ウズベキスタンはデジタル技術の重要性を認識し、IT産業の育成に力を入れています。デジタル技術省が推進するこのプロジェクトは、同国の経済のデジタル化を加速させるだけでなく、IT市場の拡大にもつながると期待されています。特に、デジタル・ナレッジが設立したJDUは、日本語とITスキルを習得したウズベキスタンの人材を育成する役割を果たしています。
JDUは、日本の複数大学と提携しており、デジタル・ナレッジのeラーニングのノウハウを活用して、学生がウズベキスタンと日本の両方の学位を取得できる環境を整えています。これに加え、TOPPANグループも、「DX」と「SX」に基づく中期計画を掲げ、国内外でのIT人材の確保を進めています。
MoUの内容
この基本合意契約では、日本のIT企業がウズベキスタンでオフショア開発拠点を設置・運営する際のサポートや、IT人材の育成に向けた協力強化が主な目的となっています。具体的には以下の内容が掲げられています:
1. 日本のIT企業によるウズベキスタンにおけるオフショア開発の実践と検証。
2. オフショア開発の運営に関連する具体的な支援。
3. 日本のIT企業に対する人材支援の検証。
4. オフショア開発を通じたIT人材の育成プログラムの実施。
5. 日本のIT企業におけるオフショア開発拠点設置のための運用モデルの作成。
期待される効果
この新たな協力体制により、ウズベキスタンではIT人材のスキル向上とキャリアアップが期待されるとともに、オフショア開発の加速が図られることで、グローバルビジネスの拡大にもつながるでしょう。さらに、TOPPANデジタルの取り組みは、ウズベキスタンにおけるITの質の向上に寄与し、地域社会の発展にもつながると考えられています。
各関係者の概要
- - TOPPANデジタル株式会社:東京都文京区を本拠とし、DX事業の戦略策定や推進を行う。
- - Japan Digital University:タシケントに拠点を持ち、日本語とITスキルを学ぶ学生に対して幅広い教育機会を提供。
- - デジタル・ナレッジ:eラーニング専用プロダクツを展開し、教育・IT機材を提供。
結論
ウズベキスタンでのIT人材育成は今後、国際的な協力を通じてさらなる発展が期待されます。このMoUを契機に、各社は連携を強化し、IT関連分野での専門知識と技術を提供することを目指しています。さらに、この取り組みはウズベキスタンの経済成長を加速させる重要な要素となるでしょう。