長野県において新たにスタートした「信州ITバレー構想」のオープンイノベーションチャレンジが、地域の中堅企業と全国のスタートアップ企業との共創を図ります。このプログラムは、長野県が2019年に策定した「信州ITバレー構想」を基にし、地域経済のデジタル化と新たな産業の創出を目指しているものです。
この度のチャレンジは、一般社団法人長野ITコラボレーションプラットフォーム、通称NICOLLAPが主導し、長野県内の中堅企業と全国から集まるスタートアップ企業とのマッチングを支援します。プロジェクトの目的は、長野県内の企業が持つ知見を活かしながら新たな事業を創出することで、経済活性化に寄与することです。特に、IT人材や企業の集積によるデジタルトランスフォーメーションの推進が求められています。
プロジェクトのスタートに際し、2021年8月27日には長野県内の企業向けにオンライン説明会が開催され、参加企業を募ることが発表されました。このプログラムには、3社から4社の選定が予定されており、各企業にはNICOLLAPのコーディネーターが付いて、共創相手となるスタートアップの選定や事業計画の策定をサポートします。
特に注目すべきは、約5600社ものスタートアップが登録するCreww株式会社との協力です。Crewwは国内最大級のオープンイノベーションプラットフォームを運営しており、プロジェクト全体の支援を行います。このように、地域経済とスタートアップの連携が活性化されることが期待されています。また、関東経済産業局や長野県企業振興課、八十二銀行との協力も進められており、協調して産業振興を図ります。
プロジェクトの詳細なスケジュールは以下の通りです。
- - 2021年8月27日:長野県内企業向け説明会
- - 2021年9月7日:参加申し込み締切、企業選定
- - 2021年9月から10月:参加企業への個別メンタリング
- - 2021年10月中旬:全国スタートアップへの共創アイデア公募
- - 2021年12月中旬:共創パートナーの選定
- - 2022年1月から2月:実現可能性の検証
- - 2022年3月中旬:成果発表イベント
このプログラムは、地域産業デジタル化の支援を目的とした「地域新成長産業創出促進事業費補助金」にも採択されています。信州ITバレー構想を実現するためのDX推進事業として、長野県の企業が新たな挑戦をすることが期待されているのです。
長野県の地域経済の発展に寄与するこの取り組みは、ITを媒介とした新しいビジネスモデルの創出を目指しており、全国的な注目を集めています。今後の進展が非常に楽しみです。