武蔵野大学アントレプレナーシップ学部は、2021年に設立された日本唯一のアントレプレナーシップ学部です。このたび、同大学は岐阜県瑞浪市にある麗澤瑞浪中学・高等学校と「アントレプレナーシップ教育に関する協定」を結び、その連携を強化します。この協定は、2025年1月16日から2026年3月31日までの期間で有効となり、その後は双方の解約意思がなければ自動更新される仕組みです。
麗澤瑞浪中学・高等学校は、2026年4月に新設する「アントレプレナーシップコース」において、挑戦し続ける精神を持った人材の育成を目指します。このコースは探究と実践を重視し、学生にとっての新たな価値の創造を促進します。本学部長の伊藤羊一氏は、この新コースの設立は次世代リーダーを育てる重要なステップであるとコメントしています。
アントレプレナーシップ教育とは
アントレプレナーシップ(起業家精神)は、高い志と倫理観を基にした行動指針です。学生たちは失敗を恐れず、新しい価値を見出し、創造する力を養います。
今回の協定により、武蔵野大学と麗澤瑞浪中高は以下の協力事項に取り組むこととなります:
1. 新カリキュラムの共同開発
2. 教育の認知拡大に向けた広報活動
3. 実践的授業の講師派遣
4. 生徒と大学生の交流促進
5. 相互に有益な事業への協力
アントレプレナーシップコースの3つの特徴
このコースでは以下の3つの柱が設定されています。
1.
実践的学びの強化
デザイン思考やプロジェクト型学習(PBL)などをカリキュラムに取り入れ、社会課題に取り組む力を培います。
2.
リアルなつながりを重視する寮生活
異なる背景を持つ仲間との共同生活で人間力を育み、対話力や適応力を向上させます。
3.
道徳教育と環境教育の融合
自然環境を活用した教育プログラムを通じて、持続可能な社会に貢献する力を育成します。
イベントの実施
2025年5月17日には、アントレプレナーシップをテーマにしたイベントが開催され、武蔵野大学の伊藤羊一学部長による基調講演やパネルディスカッションも行われます。参加者は新しい時代のキャリア観とアントレプレナーシップについての洞察を得る良い機会となるでしょう。
武蔵野大学と麗澤瑞浪中学・高等学校の教育理念
武蔵野大学は、創立以来「世界の幸せをカタチにする」という理念のもと、学生には自らの志を持ち、挑戦し続ける精神を持つよう教育を行っています。一方、麗澤瑞浪中学・高等学校は、道徳教育を基盤にした教育方針を持ち、学生たちを次世代のリーダーとして育て上げることを目指しています。
本協定により、両校は連携を深め、将来的にはより多くの学生がアントレプレナーシップを身に付け、社会に貢献できるリーダーとなることを期待しています。