株式会社マルチブックがフィリピンのEISに対応
株式会社マルチブック(東京都品川区、代表取締役社長:渡部 学)は、フィリピンでの電子インボイスシステム(EIS)への対応機能を2025年11月上旬にリリースする予定であると発表しました。これにより、フィリピンで事業を展開する日系企業やローカル企業の税務コンプライアンスと業務の効率化を支援します。
フィリピンでは、2018年に施行されたTRAIN法(Tax Reform for Acceleration and Inclusion Act)により、大口納税者や輸出業者に対して、電子インボイスの発行と売上データのBIR(内国歳入庁)への転送が義務付けられています。この法改正に伴い、2022年にはBIRが電子インボイス・領収書システム(EIS)の正式な規制を設置しました。
さらに、2025年のRevenue Regulation No. 11-2025では、EISの発行と売上データのデジタル報告に関する規定が明文化され、対象となる企業が拡大されます。これにより、様々な形態の企業が電子インボイスの義務を負うことになります。
マルチブックの取り組み
「multibook」は、これらの新しいフィリピンの税務要件に適切に対応するため、最新の機能開発を進めています。特に、電子インボイスの発行に必要なパラメータを満たすAPI連携機能を開発中です。この機能により、リアルタイムまたはニアリアルタイムで、取引後3日以内に売上データをBIRへ送信することが可能になります。
実際に、多くの企業からの問い合わせが寄せられており、市場からの期待は高まっています。さらに、「multibook」には請求関連業務を完全にサポートする機能も既に導入されており、得意先へのInvoiceメール送信機能や、源泉徴収税2307フォームの関連ソリューションも開発中です。
今後の展望
当社は「multibook」を通じて、フィリピンでビジネスを展開する全ての企業に対し、業務の効率化と内部統制の強化はもちろん、税務コンプライアンスの強化を同時に実現するために取り組んでいきます。フィリピン市場においても、これまでの実績を活かし、さらなる信頼を築いていく所存です。
さらに、マルチブックのサービスは、グローバルERPシステムとして12の言語に対応し、35カ国以上の企業で広く利用されています。多通貨や複数帳簿の対応により、全世界の拠点をシームレスに統合することができる点も特長です。
今後も、業界のニーズを迅速に捉え、最新の機能を提供することで、フィリピンにおける企業の税務コンプライアンス向上を目指します。私たちの目標は、フィリピンでのビジネスの円滑な運営を支えることです。
会社情報
株式会社マルチブックは、2000年に設立され、現在ではフィリピンを含む海外市場にも展開しています。グローバルクラウドERP「multibook」による事業展開は、日系企業としてだけでなく、フィリピンローカル企業からも高い評価を受けており、業界での地位を確立しつつあります。詳しい情報は公式ウェブサイト
multibook をご覧ください。