親が行うべき終活の重要性
最近、PR media株式会社が実施した調査結果が注目を集めています。この調査は、全国の30〜69歳の男女300名を対象に行われ、親に求める終活の実態について探りました。特に興味深いのは、親にやってほしい終活として「通帳・口座の整理」が56.7%を占め、遺言書の作成(18.0%)の3倍以上に達した点です。これから、調査結果を詳しく見ていきましょう。
1. 終活に求める「通帳・口座の整理」
調査の結果、親に求める終活の1位は「預貯金・口座(通帳)の整理」でした。この進め方は、単に財産の分配を考える前に、何がどれだけ存在するのかを明確に理解することが重要であることを示しています。豆知識として、預貯金や通帳の整理は、意外にも非常に重要なステップであり、親子間のコミュニケーションの一環とも言えるでしょう。
次いで高い割合を示したのは「保険の整理・見直し」(25.0%)や「不動産の今後の方針」(23.0%)です。しかし、これらの選択肢は遺言書作成よりも遥かに重要視されていることが明らかになりました。この背景には、子どもたちが求めているのは、具体的で明確な「資産の見える化」であると言えそうです。
2. 親と子の意識のギャップ
調査の中で分かったのは、終活を望む子どもたちは約8割(79%)に上る一方で、その親が終活に対して前向きと感じている割合はわずか20.7%ということです。これは、親子間での大きな温度差を示しています。子どもは積極的に終活を希望しているのに対し、親はその必要性を感じていないことが浮き彫りになりました。
このギャップは、会話の不足からも生じています。実際、具体的に終活について家族で話し合った経験があると答えた人はわずか10.3%に過ぎません。これは、日本社会全体が抱える「親との会話が不足している」という側面を反映しているのかもしれません。
3. なぜ終活が進まないのか
調査では、終活が進まない理由として最も多かったのが「親がまだ元気で切り出しにくい」(21.3%)というものでした。この矛盾した状況は、「まだ若いから話しにくい」と感じる子どもたちと、実際に健康で元気な親との心理的な障壁を表しています。
また他にも、「お金の話を子どもからするのは難しい」(19.3%)、「何から頼めば良いか分からない」(18%)などの声が寄せられています。これらの理由から、終活が実際に進まない状況は決して少なくありません。
4. 終活に関する関心と次のステップ
終活や相続について子どもたちがどんなことに関心を持っているのかも調査されました。最も多かったのは「相続税の簡易診断」(36.7%)、次いで「節税の方法」(27.0%)、「資産の見える化」(24.7%)という結果が出ています。
最初のステップとして、「通帳・口座の整理」はまさに資産を棚卸しする重要な作業です。そして、専門家のアドバイスを受けながら進めることが、より具体的な解決策となる場合もあります。
5. まとめ
この調査から分かるのは、終活は“遺言書”よりも“見える化”から始めるべきだということです。親が元気で判断力があるうちに、資産状況について話しあい、整理していくことが重要です。先延ばしにせず、今行動を起こすことで、かけがえのない家族の未来を守るための第一歩となることでしょう。まずは家族で話し合って、必要なら専門家に相談しながら進めていくことが肝要です。