中古マンション購入者が重視する立地条件とは?
最近、株式会社MEMOCOが実施した調査によると、中古マンションを購入した116名がその際に重視した立地条件についての詳細が明らかになりました。この調査は、リモート時代における住宅購入の条件や考え方の変化を反映し、中古マンション購入における選択基準を探る重要なデータとなっています。
調査の概要
調査は2025年3月から7月にかけて行われ、116名の中古マンション購入者にインターネットを通じて行われました。性別は男性64%、女性52%とほぼ均等であり、年代も20代から60代以上まで幅広く分布していました。特に40代が41%を占めており、働き盛りの世代が多いことが特徴です。
立地条件で最も重視された要素
調査結果では、「通勤・通学のしやすさ」と「最寄り駅からの距離」がともに約30%の割合で最も重要視されました。このことからも、購入者にとって交通の便利さが最大の関心事であることがわかります。以下は、各立地条件の重要度です。
- - 通勤・通学のしやすさ:約30%
- - 最寄り駅からの距離:約30%
- - 治安の良さ:約20%
- - 商業施設の充実:約16%
通勤重視の理由
多くの回答者が「通勤・通学のしやすさ」を選んだ理由として、実生活における時間の使い方が影響していると答えています。特に、「通勤時間が短くなるだけで、生活全体が楽になる」との声が多く、利便性が直接的な生活の質の向上に寄与していることが示されました。これは、日々の通勤が生活の質において重要な要素であることを示しています。
治安の良さも重要
次いで、約20%の購入者が「治安の良さ」を選択肢に挙げました。家族を持つ世帯においては、安全性を重視する傾向が顕著で、「子供がいるからこそ、安心できる環境が必要」といった声が多く寄せられました。
商業施設の利便性も重視
商業施設に関しては、約16%の回答者が日常生活の利便性を理由に選びました。特に、「車が無くても生活に困らない」という意見が多く、生活スタイルの多様化が影響しているようです。
諦めた条件
一方で、最も諦められやすい条件として「親類縁者や友人の多さや近さ」が挙げられました。約42%の購入者がこの条件を諦めた理由として、現代のライフスタイルやコミュニケーション手段の発展を挙げています。「ネットや電話で十分」との意見も多く、物理的な距離よりも、実生活での利便性が重視されていることがわかります。
後悔度について
最も興味深いのは、諦めた条件に対する後悔度です。調査結果によれば、約94%の購入者が諦めた条件に対して「後悔していない」と回答しており、これは理想を追求するのではなく、実用性を重視した結果として非常に満足度が高いことを示しています。具体的には、「必要なことを満たす物件を選ぶことで、生活が充実している」との声が多数寄せられました。
まとめ
この調査からは、中古マンション購入者が立地条件を決定する際に交通利便性を最重要視しながらも、その他の条件については現実的な判断を行った結果、高い満足度を得ていることが明らかになりました。特に自身にとっての最重要条件を見極め、妥協しても良い条件を整理することが、より良い物件選びにつながると言えるでしょう。