グリーングロースと南九、太陽光発電所プロジェクトを始動
株式会社グリーングロースは、株式会社南九が運営する「MKソーラー有里第二発電所」と「MKソーラー大根占展望発電所」で新プロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトでは、FIP(フィードインプレミアム)転換および蓄電池の導入が行われ、地域に根差したエネルギーの価値創出と循環を実現することが目的です。
南九の企業理念と歴史
南九は1971年に設立され、「21世紀のアグリビジネスを拓く」という理念の下、農産物の生産から流通までをトータルにコーディネートしてきた鹿児島県鹿屋市に本社を置く企業です。2012年には新エネルギー事業部を設立し、現在では「MKソーラー」として太陽光発電所を全国に展開し、計30MW規模の発電能力を誇ります。南九は自社名を冠する発電所の品質に責任を持ち、地域に密着した経営姿勢が特徴です。
プロジェクトの意義
本プロジェクトは、南九が主体的に運営する発電所で、エネルギーと利益を地域に還元する仕組みの実装を目指しています。グリーングロースの「エネルギーの域内循環」構想と南九の経営理念が結びつくことで、太陽光発電事業者としての収益の安定化が期待されています。
プロジェクト概要
具体的には、鹿児島県内にある「MKソーラー有里第二発電所」と「MKソーラー大根占展望発電所」において、出力制御のリスクを最小化し、売電収入の向上を目指します。両発電所は、AC出力1,750kW、蓄電池容量6,880kWh(有里第二発電所)、6,680kWh(大根占展望発電所)を所有しています。これにより、災害時や系統混雑時にも安定した電力供給が可能となります。
地元経済への貢献
南九の山下伸也社長は、このプロジェクトへの期待を寄せており、グリーングロースの実行力と構想力を信頼し、協業を推進しています。発電所の価値向上のみならず、地域経済の持続可能性の向上にも寄与することを目指しています。
今後の展望
グリーングロースは、九州電力管内でのFIP転換と蓄電池併設の拡大を図り、地域の再生可能エネルギーの整備に貢献することで、電力市場における需給調整と再エネ電源の付加価値の向上に努める方針です。再生可能エネルギーの提供と地域経済の活性化を併せ持った、時代に即したエネルギー戦略を推進していきます。
企業情報
グリーングロースの理念
「次世代のインフラをつくる」ことを理念に掲げるグリーングロースは、再エネ開発支援事業やアグリゲーション事業を通じて、地域経済とエネルギーをつなぐトータルプランナーとして成長を続けています。グリーングロースは、このプロジェクトを起点に地域の再生可能エネルギーの価値を最大限に引き出す取り組みを加速させるでしょう。
この新たな試みが、九州地域のエネルギーの未来を形作っていくことに期待が寄せられます。