NSKがカーボンニュートラル実現に向けた新たな一歩を踏み出しました
NSKのカーボンニュートラルへの挑戦
日本精工株式会社(以下、NSK)は、気候変動対策の国際的な基準である「Science Based Targets initiative(SBTi)」に、温室効果ガス(GHG)の削減目標である「SBT」の認定取得を目指し、コミットメントレターを提出したことを発表しました。この取り組みは、NSKが持続可能な社会を実現するための重要なステップです。
NSKの環境政策
NSKはこれまでもカーボンニュートラルの実現を企業の重要課題の一つとして位置づけ、2035年度までにScope1およびScope2のCO₂排出量を実質ゼロにすることを目指しています。また、Scope3を含む製品のライフサイクル全体での削減活動にも力を入れていく方針です。
この実現に向けて、NSKはトライボロジーを駆使したコア技術を活用し、省エネ活動や技術革新を進めています。具体的には、製造プロセスにおいて燃料や電力の効率的な使用を目指し、再生可能エネルギーを導入することで、CO₂の排出を抑制しています。また、環境に配慮した小型・軽量かつ低摩擦性の製品を開発し、お客様に提供しています。
透明性の向上と信頼性
過去の取り組みとして、この夏、NSKは軸受とボールねじのカーボンフットプリント(CFP)算定報告書を業界で初めて公開しました。これにより、ライフサイクル全体のCO2排出量の算定条件が明らかにされ、透明性と信頼性が向上しています。このような取り組みもあって、SBT認定の取得に向けたコミットメントレターの提出に至ったというわけです。
今後の展望
NSKは今後2年以内にSBT認定を取得することを目指し、GHGの排出量削減計画を策定します。企業として環境問題に取り組むことで、社会的な価値を創出し、事業の成長に貢献することを目指します。
NSKの歴史とビジョン
NSKは、1916年に日本初の軸受を生産し、以来100年以上にわたり、多様な製品や技術を開発し続けてきた企業です。1960年代初頭からは海外進出も果たし、現在では30カ国以上に拠点を設けています。特に軸受の分野では世界第3位の規模を誇り、ボールねじや電動パワーステアリング部品においても国際的にリードする地位を確立しています。
NSKは、「MOTION & CONTROL™」という企業理念の下で、安全で快適な社会の実現を目指し、地球環境保全にも取り組んでいます。2026年には新たなビジョン「NSKビジョン2026」を掲げ、社会と企業の発展を両立させることを目指しています。
詳しい情報は、NSKの公式ウェブサイトで確認できます。
会社情報
- 会社名
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日本精工株式会社
- 住所
- 東京都品川区大崎1-6-3日精ビル
- 電話番号
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