熊本県を支える赤い羽根共同募金の力
令和7年8月、日本各地で発生した豪雨は、多くの地域に深刻な影響を及ぼしました。特に熊本県では、河川の氾濫や土砂災害により大規模な被害が発生し、県内の10市町に災害ボランティアセンターが設置される事態となりました。しかし、そのような危機的な状況においても、全国の人々の支えがあったことは忘れてはなりません。
全国の都道府県共同募金会では、災害に備えるために「災害等準備金」という制度を設けており、災害発生時には、被災地のボランティアセンターの運営を支援するために、あらかじめ募金を積み立てています。この制度により、令和7年8月に発生した豪雨災害の際には、約3,200万円が赤い羽根共同募金から熊本県の災害ボランティアセンターへ送金されることが決定されました。
送金された資金は中央共同募金会が取りまとめ、熊本県共同募金会を介して、県内のボランティアセンターの運営費用へと助成されます。これは、共同募金の理念に基づくもので、社会福祉法により、募金は実施された都道府県内で利用されることが求められていますが、災害発生時には特例として、都道府県を超えて被災地に役立てることが認められています。
過去にも、令和6年1月に発生した能登半島地震の際には、全国の共同募金会から合計で3億7,600万円が災害等準備金として拠出され、石川・富山の共同募金会を通じてボランティアセンターの運営を支援しました。このように、赤い羽根共同募金は、常に全国の連携をもとに、いざという時に迅速に支援を行っているのです。
災害支援に向けた寄付は、時に目に見えない形で地域を救う力となります。皆さんの温かい協力が、熊本県の災害ボランティア活動を支え、地域復興へと繋がっています。引き続き、赤い羽根共同募金へのご理解とご協力をお願い申し上げます。
寄付方法について
インターネットを通じた赤い羽根共同募金への寄付は、専用ウェブサイトから行えます。また、PayPayを通じた匿名寄付も可能ですが、その場合は領収書が発行されないことにご注意ください。
詳細や寄付方法については、以下の連絡先へお問い合わせください。
- - 問い合わせ先: 社会福祉法人 中央共同募金会 総務企画部 広報・募金推進室
- - 電話番号: 03-3581-3846
- - ホームページ: 中央共同募金会ウェブサイト
皆さまの温かいご支援が、再び笑顔あふれる地域へと導く力になることを心より願っています。