福一漁業がMSC認証の範囲を拡大
静岡県焼津市に本社を構える福一漁業株式会社が、 MSC(海洋管理協議会)の漁業認証の対象を拡大したことを発表しました。この追加により、同社は新たにカツオ・キハダマグロ・メバチマグロのまき網漁業も認証対象として位置づけられました。これにより、福一漁業の持続可能な漁業への取り組みが一層進展することが期待されています。
認証の詳細
福一漁業は、すでにメバチマグロ、キハダマグロ、ビンナガマグロを対象とするはえ縄漁業においてMSC認証を取得しています。この認証は、同社がオペレートする遠洋マグロはえ縄漁船2隻を対象にしていましたが、2024年3月には3隻体制へと拡充されました。今回の認証範囲の拡大により、中西部太平洋で操業する海外まき網漁船4隻が新たに正式に認められることとなりました。
これらのまき網船によって、2023年には合計で22,300トンのカツオ・キハダマグロ・メバチマグロが漁獲されました。この成果は、持続可能な海洋資源の管理に貢献していると言えるでしょう。また、これにより日本国内でMSC漁業認証を取得している漁業は25件に達しました。
審査プロセス
新たな認証変更の審査は2024年9月に始まり、第三者機関であるControl Union社がその実施を担いました。審査過程において、関係者からのフィードバックや外部による報告書の査読結果を考慮し、範囲拡大の承認が行われました。このようにして、福一漁業はクリアな基準に基づき、さらなる持続可能性への道を歩んでいます。
世界的なMSC認証の影響
世界的に見ても、マグロやカツオ類を対象とした漁業に関するMSC認証の取得は加速しています。この動きは、需要の増加とともに2017年度に100万トン未満であったMSC認証のマグロ・カツオ類の総漁獲量が、2024年度には約300万トンへと急増した影響を示しています。今日、世界のマグロ・カツオ類の漁獲量の半分以上は、この認証が付与された漁業からのものとなる見込みです。
この背景には、小売業界や大手水産企業が持続可能な漁業への移行を真剣に進めている姿勢があります。
MSC認証について
MSCとは、未来の世代に水産資源を残すための認証制度を行う国際的な非営利団体です。1997年にロンドンで設立され、現在では25か国にオフィスを持ち、世界中で持続可能な漁業の普及を目指しています。2010年に設立されたMSCジャパンは、日本国内で多くの水産物に対して「海のエコラベル」を付与しています。
このラベルが付与された製品は、イオングループやコープ、イトーヨーカドーなどで広く取り扱われており、持続可能な漁業の意識を高めています。
まとめ
福一漁業の取り組みは、持続可能な漁業の重要性を改めて示す良い例です。これからも、さらなる拡大と持続可能な資源の管理に向けて挑戦を続けることが期待されます。今後も彼らの活動に注目が集まります。吉報を待つばかりです。