アパレル物流の革新:株式会社chomのLooplet
アパレル業界が抱える使い捨て梱包資材の問題。この課題に立ち向かう企業が登場しました。株式会社chomは、従来の使い捨て資材に代わる「Looplet」という再利用可能な梱包ボックスを開発し、その実用モデルを初めて一般公開しました。この取り組みには、環境への配慮と物流の効率化を両立させる真摯な姿勢が映し出されています。
使い捨てから循環型へ
イベント「ナナナナ祭2026」で、株式会社chomは新たな物流の概念を参加者に体験させることを目指しました。「Looplet」は単なる「箱」ではなく、商品の移動や保管において繰り返し使用されることを前提に設計されています。これにより、使い捨ての段ボールや袋といった資材の使用を減らし、作業負担を軽減することが狙いです。物流の流れ全体を見直すことで、環境に優しいだけでなく、効率的な運用を実現する新たな選択肢が生まれます。
Loopletの進化
前回のナナナナ祭ではプロトタイプを公開したchomですが、今回の展示では改良を重ねたLoopletが実際の使用を想定した形で披露されました。新たな製品は、商品を入れた際に複数のLoopletを重ねた状態でも前面から簡単に中身を取り出せるようになっています。これにより、作業の効率が格段に向上し、店舗での運用にも適しています。また、使用後は折りたたむことでコンパクトになり、返却する際には7分の1のサイズにまとまります。
アパレルショップの裏側体験
「ナナブンノイチ」と名付けられた3日間限定のアパレルショップでは、来場者がバックヤード業務を体験するプログラムが設けられました。参加者は、Stackedに積まれたLoopletから指定の洋服を探し出すことで、従来の箱との操作性の違いを体感しました。この体験は、Loopletがアパレル物流においても効率性を持つことを証明するものでした。
消費者の関心
出展中には来場者164名に対してアンケートも実施。ファッション産業の裏側や過剰包装に関する環境への配慮など、多くの意見が寄せられました。消費者はファッション業界の実情に興味を持ち、現場での課題についても意見を交わしました。これは、Loopletのさらなる進化に向けて貴重なインサイトを提供しています。
次のステップ
展示会で得られたフィードバックを基に、株式会社chomは実際の物流現場での検証を進めています。これは、Loopletが現場で本当に有効か、作業負担を軽減し、環境に配慮した持続可能な選択となるかを確認するためのものです。
代表のメッセージ
代表取締役の野崎絵未里氏は、昨年のナナナナ祭では構想を説明する段階だったとし、今年は実際に使えるLoopletを見せられたことで意見交換がより実践的になったことを強調しています。彼女は、物流の中で循環させる新しい選択肢をつくることの重要性を訴えています。
まとめ
Loopletは、株式会社chomが提案するアパレル物流における新たなスタンダードです。消費者と現場の課題に寄り添いながら、循環型の物流を実現することで、環境にも配慮した新しい選択肢を業界に提供しようとしています。これからも新たな物流の流れを作り出すために、Loopletと共に進化する未来が期待されます。