地域金融機関向けTNFDコンサルティングサービス開始 - MS&ADインターリスク総研、地盤を活かした評価・開示支援
MS&ADインシュアランス グループのMS&ADインターリスク総研株式会社は、2024年6月より「地域金融機関向けTNFDコンサルティングサービス」の提供を開始しました。本サービスは、地域金融機関が持つ「地盤」に着目し、自然関連のリスクと機会を評価・開示・アクションにつなげるための支援を行います。
TNFDとは?
自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)は、企業が自然への依存やインパクト、自然関連のリスクと機会を評価し、管理し、情報開示するための枠組みを策定しました。2023年9月には金融セクター向けガイダンスも含めた第一版が公表され、すでに100社を超える日経企業がTNFDを採用することを表明しています。
地域金融機関におけるTNFDの重要性
地域金融機関は、顧客が集中する営業基盤としての重要地域、いわゆる「地盤」を有しています。地盤の自然や産業の特性を理解することは、地域金融機関にとって自然関連のリスクを低減し、機会を増大させるために不可欠です。
MS&ADインターリスク総研は、これまで20社を超える企業のTNFDに沿った分析や情報開示を支援してきました。その経験を生かし、地域金融機関が自社の地盤に特化した評価を行い、自然関連のリスクと機会を把握することを支援します。
サービス概要
本サービスは、地域金融機関とその地盤が有する特有の性質や課題を分析し、自然関連の評価、開示、アクションを支援するものです。具体的には、以下の内容が含まれます。
地盤の自然や産業特性に係る情報の収集とスクリーニング
地盤において特に重要な自然資源や課題の検討
融資ポートフォリオの分析
地盤における関係者(自治体、企業、事業所、専門家など)への参画を促したシンポジウム等の開催
LEAPアプローチに基づく支援
本サービスでは、TNFDが公開している、自然関連の依存・インパクト・リスク・機会の特定と評価のための任意の手引き「LEAPアプローチ」を参考に、以下のフェーズで支援を行います。
Scoping: 全体の方向性と検討の進め方を検討
Locate: 自然との接点を発見
Evaluate: 依存やインパクトを診断
Assess: 重要なリスクや機会を評価
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Prepare: 対応や報告のための準備
地域金融機関の持続可能な成長を支援
MS&ADインターリスク総研は、地域金融機関がTNFDの枠組みを活用することで、自社の事業と地域社会の持続可能な成長に貢献できると考えています。本サービスを通して、地域金融機関が自然関連のリスクと機会を理解し、適切な対応を進めることを支援することで、地域社会全体の発展に貢献していきます。
MS&ADインターリスク総研株式会社について
MS&ADインターリスク総研株式会社は、MS&ADインシュアランス グループの総合的なリスクマネジメント専門会社です。コンサルティング、受託調査研究、セミナーの開催/講師派遣、出版など、幅広いサービスを提供しています。