ソラミツCBDCが五国のデジタル通貨実証事業を開始

ソラミツCBDC、五国でのデジタル通貨実証へ



ソラミツCBDC株式会社が、2025年8月1日に五つの国での中央銀行デジタル通貨(CBDC)および貯蓄国債システムの実証事業を開始することが決まりました。これは、経済産業省からの補助金を受けた新たな挑戦です。

進捗状況



今回のプロジェクトでは、パプアニューギニアやソロモン諸島におけるCBDCのパイロットテストを行い、またパキスタンでのCBDC実証実験、パラオでの貯蓄国債システムのテストを予定しています。過去の実績を基に、これらの国々での金融システムの新しい形を提供することが期待されています。

CBDCシステム「バコン」の実績



ソラミツは2020年10月、カンボジア中央銀行との共同開発によるCBDCシステム「バコン」を正式に導入しました。これにより、2024年末までにカンボジア国内で3,000万件の口座が開設され、年間決済金額はなんと16.7兆円に達すると予想されています。これはカンボジアのGDPの3.3倍に相当します。

この成功を踏まえて、ソラミツはラオス、ソロモン諸島、パプアニューギニアにおいてもCBDCの実証実験を行い、これらの国々に特化した金融ソリューションを提供しています。

パキスタンの現況と課題



パキスタン中央銀行は、少ない銀行数や銀行口座開設率の低さ、さらには現金流通の高コストなど、地方における深刻な金融課題を抱えています。そのため、ソラミツのCBDCシステムが求められています。地方における電力やインターネット事情の不安定さを鑑み、オンライン型だけでなく、オフラインでも決済が可能な紡を展開する方針です。

パプアニューギニアとソロモン諸島の成果



パプアニューギニアやソロモン諸島では既に実証実験が完了しており、これを好機に経済産業省の予算を活用し、さらなる拡大を目指す予定です。金融機関の参加も促し、持続可能な金融システムへの道筋をつけることが重要です。

パラオにおける貯蓄国債システム



パラオでは、貯蓄国債システムのプロトタイプ開発が進んでおり、こちらも経済産業省の補助金を得て、実証事業を迅速に実施する計画です。これにより、パラオの国民へ新たな金融サービスが提供されることを目指しています。

ソラミツのビジョン



ソラミツCBDCは2024年に設立され、主に海外向けのブロックチェーンに基づくCBDCと国債システムの開発を担っています。ソラミツグループは、フィンテック業界での革新を追求し、ブロックチェーン技術を通じて社会の重要な課題解決に貢献することを使命としています。

これからの進展に注目し、国際的な金融システムの再構築を進めていくソラミツCBDCに期待が寄せられます。

会社情報

会社名
ソラミツ株式会社
住所
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-27-5リンクスクエア新宿16階
電話番号
050-5526-4670

トピックス(経済)

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