TXP Medical株式会社(CEO:園生智弘)が開発した「NEXT Stage ER」が、アストラゼネカが進める急性期領域のリアルワールドデータ(RWD)研究に導入されます。このシステムは、全国約80の病院において救急外来業務を支援するために設計されたもので、患者情報を搬送前から来院後まで継続的に収集することができます。
本研究の目的は、RWDを活用して救急診療における急性期病態の実態を明確にすることです。TXP Medicalでは、RWDサービスを通じて、アストラゼネカに対し複数の医療機関から得た構造化データの分析および論文作成の支援を行います。この取り組みによって、TXP Medicalが提供するRWDサービスが、科学的根拠に基づく医療(evidence based medicine)に貢献することが期待されています。
TXP MedicalのRWDサービスの特徴
TXP Medicalが提供するRWDサービスは、同社の救急医療専門部門システムであるNEXT Stageシリーズに基づく研究支援サービスです。これにより、構造化された急性期医療データだけでなく、電子カルテに含まれる900項目を超える検査値、バイタルサイン、DPCデータなどを全病院で共通の規格で蓄積したデータウェアハウス(DWH)を活用することができます。このDWHにより、実際の疾患の状況をRWDに基づいて明らかにすることが可能になります。
さらに、豊富な臨床経験や研究経験を持つ医師による研究デザインの立案からデータ解析、論文化の支援に至るまで、一貫したサービスを提供しています。これに加えて、NEXT Stageシリーズを利用した疾患の啓発活動や、医療従事者や救急隊向けのアンケートサービス、医療現場の見学によって疾患理解を深めるサポートも行っています。
TXP Medicalのビジョン
TXP Medicalは「医療データで命を救う」という使命のもと、現役の救急集中治療医が立ち上げた次世代医療インフラを担うスタートアップ企業です。彼らの基幹システムであるNEXT Stage ERは、全国の大病院約80箇所で稼働しており、大学病院や救命救急センターでのシェアは約40%を占めています。また、救急隊向けのNSER mobileは、全国41地域で運用され、1000万人以上の人口をカバーしています。
TXP Medicalは、医療機関や自治体向けに急性期医療データプラットフォーム「NEXT Stageシリーズ」を開発・提供しているほか、急性期医療に関するAI技術の開発と臨床研究支援事業を行っています。900項目以上にわたる各種検査データを活用した急性期領域の唯一無二のRWDサービスは、多くの臨床研究に応えるために設計されたものです。 これらの取り組みにより、TXP Medicalは業界に革新をもたらし、より良い医療の実現を目指しています。