「推し活」「オタ活」は、もはや特定の世代や属性に限定されない、社会現象と言えるでしょう。
株式会社UZUZが実施した、就職・転職活動中の20代を対象とした意識調査では、実に4割の人が「推し活」「オタ活」をしやすい会社を選ぶと回答しました。
調査では、回答者の42%が「推し活」「オタ活」をしていると回答。活動ジャンルは「アニメ・漫画」「アイドル」「歌手・アーティスト」「ゲーム」が上位にランクインしました。
さらに、活動のために年間1〜5万円未満を費やす人が最も多く、約85%が年間20万円以下と回答しました。一方で、50万円〜100万円未満を費やす人も3%、100万円以上を費やす人も0.7%存在することがわかりました。
「推し活」「オタ活」は、単なる趣味ではなく、彼らの人生にとって重要な部分を占めていることが伺えます。
会社に求める理解やサポートとしては、「有給休暇の取りやすさ」「残業が多すぎない」「フレックスタイム制」など、時間の確保に関わるものが多く挙げられました。
UZUZ専務取締役の川畑翔太郎氏は、「今後の人手不足の時代を考えると、企業は若者の嗜好性を理解し、社内環境を整備していく必要がある」と指摘しています。
今回の調査結果は、企業が従来の価値観にとらわれず、多様化する若者のニーズに対応していくことの重要性を改めて示しています。
企業は、若者の「推し活」「オタ活」を理解し、柔軟な働き方を許容する環境を整えることで、優秀な人材を獲得し、定着率を高めることができるでしょう。