大宮エリーが紐解く「東大」の本質
画家・脚本家の大宮エリーが、東大卒を隠して生きてきた背景とその理由を語る新刊『大宮エリーの東大ふたり同窓会』が2023年2月21日に発売されます。この本は、彼女自身の体験を基に、東大という名門大学のイメージや実際の学生生活を掘り下げる内容になっています。
大宮エリーは、1999年に東京大学・薬学部を卒業しましたが、長い間、プロフィールから「東大卒」の文字を消し続けてきました。「色眼鏡が嫌だった」という彼女の言葉からは、自身の経験から生まれた東大への複雑な思いが感じられます。彼女は「自分に合わないし、固定観念や先入観なく、誰かと出会いたい」と語り、この本が生まれた背景にもそういった思いがあります。
この本には、養老孟司(解剖学者)や小沢健二(シンガー・ソングライター)など、東大に縁のある20人の豪華なゲストと行った対談が収められています。「東大ってなんぼのもん?」というテーマのもと、それぞれのゲストが語る東大の魅力や葛藤、そして彼らの学生時代の思い出が描かれています。
多彩なゲストのプロフィール
本書に名を連ねるゲストの中には、宇宙飛行士や経済学者、脚本家など、さまざまな分野で活躍する人物が揃っています。たとえば、宇宙飛行士の野口聡一さんは、高校3年生で出会った本がきっかけで宇宙飛行士を志しました。また、小沢健二さんは、東大・駒場の図書館が大好きで、そこで作詞をしていたことを告白しています。こうした多彩なバックグラウンドを持つゲストたちとの対話が、東大の枠にとらわれない生き方を提案しています。
書籍ならではの特別コンテンツ
本書では、AERAに掲載された対談のほか、書籍初出しとなる小沢健二とのスペシャルコンテンツも収録されています。この対談では、彼が東大時代にどのように勉強と音楽活動を両立させていたのか、そのリアルな学生生活が描かれています。エリーさんはこの対談を通じて、自らの思いや多様な価値観がどのように結びついているのかに気づくきっかけを得たと言います。
東大の真実に迫る一冊
本書の表紙カバーは、大学入試過去問集の代名詞、「赤本」を思わせる鮮やかな赤色で装飾されており、接する者に受験生の気持ちを呼び起こします。大宮エリーは「人間過去問集みたいなもんです」と語り、多くの先入観を吹き飛ばし、東大での経験が如何に人生の可能性を広げているのかを表現しています。
この『大宮エリーの東大ふたり同窓会』は、ただの対談集ではなく、彼女自身の葛藤や成長をも込めた、心に残る一作です。東大に行くことや、行ってきた人々の価値観を再考するためのバイブルとも言えるでしょう。ぜひ手に取ってみてください。
発売日と価格など、詳細情報は以下の通りです:
- - 定価:2090円(本体1900円+税10%)
- - ページ数:288ページ
- - ISBN:978-4-02-332355-1
- - Amazonで購入する