ポート株式会社が妊活支援制度を拡充
ポート株式会社は、2022年10月に導入した「妊活支援パッケージ」を、2024年11月から妊活の初期段階に焦点を当ててさらに強化することを発表しました。この制度は、社員およびその配偶者を対象に、妊活にかかる経済的負担を軽減し、社員の不安を解消することを目的としています。
制度導入の背景
同社は、社員が仕事だけでなく私生活も充実させることが、モチベーションやパフォーマンスに好影響を与えると考えています。東京都の調査によれば、不妊に不安を抱える夫婦は2.6組に1組であり、都内の約38%の夫婦が生殖に関する問題で悩んでいます。この背景を受けて、ポート株式会社は2022年から不妊治療の補助を行ってきましたが、さらなるサポートの手を差し伸べることを決定しました。
新しい制度では、妊娠を希望される社員が不安を感じずに妊活を始められるように、初期検査にかかる費用を全額補助します。これにより、社員が体調を把握し、パートナーとのコミュニケーションを促進することが期待されます。
新制度の具体的な内容
この制度は主に三つの部門で構成されています。
1. 精液検査
この検査は、男性の精液量や精子濃度、運動量、及び正常形態率を測定するもので、WHOが推奨する基準に従って、自然妊娠が期待できるかどうかの指標となるものです。社員は任意のクリニックで通算3回までの検査をほぼ無料で受けることが可能です。
2. 卵巣予備能検査(AMH検査)
女性に対して提供されるこの検査は、血中のAMH濃度から卵子の残数を推測するもので、妊娠可能な期間を知る手助けとなります。この検査は回数制限なしに指定クリニックで無料で受けることができます。
3. 妊活・不妊治療に関する相談制度
社外の専門カウンセラーによる電話やメールでの相談が可能であり、匿名で行われるため、社員は安心して様々な問題についての相談ができます。この制度は妊活や不妊治療だけでなく、同僚との関係の改善にも役立ちます。
今後の展望
ポート株式会社はこの取り組みを通じて、社員一人ひとりが自身の体を知り、将来のライフプランを立てる一助となることを願っています。これにより、社員と会社の良好な関係を築き、適切な支援を行うことで、エンゲージメントの向上につながると考えています。
また、今後もライフステージに応じたさまざまな施策を導入し、社員が自身の挑戦をしやすい環境作りに尽力していくとのことです。
会社情報
ポート株式会社は2011年に設立され、東京都新宿区に本社があります。資本金は2024年6月末時点で2399百万円です。会社の運営サービスにはキャリアパーク、エネチョイスなどが含まれています。
このように、ポート株式会社の新たな福祉制度は、社員の生活全体を支える大きな一歩となるでしょう。