加賀温泉郷で心を満たす芸術に触れる
秋の訪れと共に、加賀温泉郷では心を豊かにする2つの特別企画展が開催されます。「心を整える芸術」に出会えるこの機会をお見逃しなく。
魯山人と燕台の深い絆
本展では、魯山人と、彼を支えた粋人・燕台との関係に光を当てています。燕台は、金沢の地で魯山人を食客として迎え入れると、彼の才能に心奪われ、さまざまなことをサポートしました。彼は吉野屋の当主で、魯山人に見せたい看板の揮毫を自らしたり、彼の篆刻が記された食器を使いながら日々の暮らしを楽しむ姿に感銘を受けていました。
この2人の関係は長年にわたり続き、魯山人が北鎌倉に星岡窯を開く際には、燕台の豊富な知識と人脈が大きな力となりました。この展示では、燕台の優しさがにじみ出る書と、彼から幾多の影響を受けつつ独自の美意識を磨いていった魯山人の作品を一堂にお楽しみいただけます。この二人の尊敬し合う心と創造の絆を感じてください。
展示詳細
- - 会期: 2025年11月6日(木)~12月7日(日)
- - 会場: 魯山人寓居跡 いろは草庵
- - 開館時間: 9:00~17:00(最終入館16:30)
- - 休館日: 水曜日(祝日を除く)
- - 入館料: 一般560円、75歳以上280円、団体460円(20名以上)、高校生以下無料
公式サイトで詳細を確認できます。
府玻杏の個展、祈りの景色
もう一つの展示では、染色作家・府玻杏による個展が開催されます。彼女の作品は、蝋纈染めを通して故郷の色彩と祈りを結びつけたものばかりです。約25点の展示があり、掛け作品やタペストリー、和装小物などが並びます。
府玻杏は、異なる文化背景の道具を使うことで新たな表現を追求しています。特に、2024年に能登半島地震を経験した後に制作された作品は、彼女の思いが込められたシリーズ。変わり果てた故郷の景色から受けたインスピレーションをもとに、色と情景を再現しています。この作品を通じて、自然への祈りや願いを感じてください。
展示詳細
- - 会期: 2025年12月9日(火)~2026年1月7日(水)
- - 会場: 加賀依緑園
- - 開館時間: 10:00~18:00(最終入館17:30)
- - 休館日: 木曜日(祝日の場合は営業)
- - 入館料: 一般600円、団体490円(20名以上)、障がい者・高校生以下無料
公式サイトで確認できます。
問い合わせ先
加賀温泉郷の観光情報は、一般社団法人加賀市観光交流機構にて受け付けています。お問合わせは、加賀市観光情報センター KAGA旅・まちネットまで。
TEL 0761-72-6678(8:45~17:30)
これらの企画展を通じて、加賀という土地が持つ独自の魅力を感じ、心を豊かにするアートの世界を楽しんでください。