岡山大学がフルブライト奨学生との意見交換を実施し国際共修プログラムの可能性を探る

岡山大学が国際共修プログラムを進展させるための意見交換を実施

2025年3月18日、岡山大学（所在地：岡山市北区）の那須学長とフルブライト奨学生のナタリー・モンテシノさんによる意見交換が行われました。この機会は、国際共修プログラムの充実と、地域の経験をグローバルに結びつける重要性を再確認するものでした。

モンテシノさんは、2021年度に米国務省の重要言語奨学金（CLSプログラム）に参加し、同年度にフルブライト奨学生として岡山大学の大学院社会文化科学研究科で研究を行いました。彼女の研究テーマは、岡山県内の市民参画を分析したものであり、この研究を基に論文を執筆しています。モンテシノさんは、環境問題に関するプログラムでも活躍しており、熊本県立水俣高等学校で行われた「Stanford e-Minamata」プロジェクトでは、地域における環境共生のまちづくりについて講義を行いました。その際、彼女は地域の経験を持つことの意義について強調し、学生たちに幅広い視野を持つことの大切さを説きました。

那須学長も、岡山大学が文部科学省の「大学の国際化によるソーシャルインパクト創出支援事業」に採択されたことを嬉しく思い、今後もESD（持続可能な開発のための教育）やSDGs（持続可能な開発目標）を基盤にした共修プログラムを推進する意向を示しました。学長は「留学生と共に成長し、研究や教育の発展を実現したい」と述べ、モンテシノさんとの連携を呼びかけました。

このような意見交換は、岡山大学が地域に根ざした大学でありながら、国際的な視点を持っていることを象徴しています。国際共修プログラムは、地域社会の発展に貢献しつつ、学生たちに国際的な経験を提供するための重要な手段となります。岡山大学のこの取り組みが、地域のみならず世界中の持続可能な社会の実現に寄与することが期待されています。

フルブライト奨学金とその意義

フルブライト奨学金は、国際交流の促進を目的としたプログラムであり、さまざまな分野での人材育成を目指しています。モンテシノさんが参加した米国務省の重要言語奨学金（CLSプログラム）は、ロシア語や中国語、日本語などの重要な言語の習得を支援するプログラムで、参加者は言語を学びながら文化交流を経験します。このようなプログラムを通じて、学生たちは多様な視点を持つことができ、地域と世界をつなぐ架け橋となることが期待されています。