TriOrbが導く未来の製造業
株式会社AIST Solutions(通称AISol)が、この度新たに出資した株式会社TriOrbは、製造業の自動化を加速させる革新的な会社です。TriOrbが開発した全方向移動機構「TriOrb BASE」は、車輪の代わりに球を用いることにより、360度の自由な移動を可能にしています。この革新的な技術によって、様々な課題を解決し、従来のロボットでは実現が難しかった自動搬送を実現することが期待されています。
TriOrb BASEの特長
TriOrb BASEは、瞬時かつ滑らかな駆動性、高精度な位置制御、そして300kg以上の重量物を運ぶ能力を兼ね備えています。特に、荒れた床面や狭い通路でも導入することができ、従来のAGV(自動搬送車)やAMR(自律移動ロボット)が苦手とした環境でも活躍が見込まれます。これにより、製造業界に改革をもたらし、真のスマートファクトリーの実現に貢献します。
協調搬送の可能性
TriOrb社の技術は、単体の搬送だけでなく、複数台での協調搬送も可能です。このシステムは、長尺物や重い物を効率良く搬送するための柔軟性を備えており、専用の設備に依存せずに生産性の向上が期待されます。例えば、部品の流れをコントロールするための新しい生産体制が構築でき、製造ラインの柔軟性が飛躍的に向上します。
産総研とのコラボレーション
TriOrb社は、産業技術総合研究所(産総研)との共同研究を進めており、協調搬送時の複数台制御や安全対策、高度なセンシング技術の実装についても取り組んでいます。これにより、技術のさらなる向上が期待されており、社会的な課題の解決にも繋がると考えられます。
AISolスタートアップの理念
AISolは、社会課題の解決に寄与するスタートアップ企業を認定し、その成長を支援する活動を行っています。「人とロボットの協調により、フレキシブルな生産システムを実現する」というTriOrbのビジョンは、AISolが掲げる目標と非常に密接に結びついています。このような取り組みを通じて、製造業界全体の革新が図られています。
CEATEC2024でのセミナー開催
TriOrb社は、2024年10月18日12時より、CEATEC2024において代表取締役CEOの石田秀一氏によるセミナーを開催します。タイトルは「AISol Startup Pitch & Demonstration #4~球駆動式 全方向移動ロボットによる製造現場DX~」。このセミナーでは、TriOrb BASEのデモンストレーションが行われ、製造業における生産ラインの新たな可能性が提示されます。参加者は、これまで導入が難しかった環境での適用例を目の当たりにし、その運用のメリットを学ぶことができます。
お問い合わせ
TriOrbが進めるこの先進的な技術の導入を検討している方や、さらなる情報を求める方は、メールやWebサイト経由でAISolまたはTriOrbに問い合わせることが可能です。革新的な技術と共に、製造業の未来がどのように変わっていくのか、その目撃者となりましょう。