株式会社マイナビが発表した2027年卒業予定の大学生・大学院生を対象に行った「マイナビ2027年卒キャリア意向調査」によると、内々定率が前年よりも2.9ポイント増加し、46.0%に達しました。これは理系と文系での差も鮮明で、理系の学生の56.5%がすでに内々定を獲得している一方、文系学生は39.3%に留まっています。昨年の採用状況を考慮すると、企業の採用に対する見通しがやや厳しくなっているため、こうした調査結果は特に興味深いものです。
内々定の背景とその影響
内々定率の向上には、企業が優秀な学生と早期に出会いたいとのニーズが影響しています。特に採用充足率が低下する中で、いくつかの企業は政府が設定した選考スケジュールに先駆けて採用活動を始めています。その結果、内々定率が上昇している現状があるようです。また、昨年の採用充足率69.7%という数字は、2017年卒業の学生以降で最も低いもので、企業はより慎重に選考を進める傾向にあります。
活動継続率も高維持
さらに、調査結果では、就職活動を継続する学生の活動率は84.1%という高い値を記録しています。内々定を有していても、まだまだ活動を続ける学生が多いことがうかがえます。具体的には、今後受ける予定の企業数は学生全体で平均9.6社となっており、内々定を持つ学生でも平均7.4社の選考に参加する計画です。これは、学生にとって選考の機会を増やし、より納得のいく職場を見つけるための戦略と言えるでしょう。
就職活動の見通し
さらに、就職活動を続ける学生に、「今後の内々定社数の見込み」を尋ねたところ、平均2.4社との回答が得られました。内々定を持ちながら活動する学生は、追加で3.0社の内々定を獲得できると予測しており、一方内々定を得ていない学生も2.0社の内々定を期待しています。
調査からの示唆
全体的に見ても、内々定取得が就職活動の終了を意味しないことが見えています。学生たちは、複数の企業の選考を進めることでより良い選択を目指す傾向が強まっています。これは、他者との比較ではなく、自分にとって最適な選択を重視する姿勢とも言えるでしょう。
就職活動においては、企業からの内々定を受け取った後も納得のいく選択を続けることが重要です。これからの学生たちの選択が、将来のキャリアにどのような影響を与えるのか、今後も注目です。
この調査は2026年3月1日から3日までの間に実施され、全国の大学生・大学院生を対象に行われました。有効回答数は1,317名でした。このような調査結果は、今後の就職活動に重要な情報源となるでしょう。