がん研究会有明病院とギリアドが新薬研究へ連携を強化
がん研究会有明病院とギリアドの新たな提携
2023年8月30日、公益財団法人がん研究会有明病院(以下、がん研有明病院)とギリアド・サイエンシズ株式会社(以下、ギリアド)は、がん領域における新薬研究開発に関する基本合意書を締結しました。これにより、両者はがん患者に新たな治療法を提供するための協力関係を築くことになります。
HOPEネットワークについて
今回の提携は、がん研有明病院がギリアドの「グローバルHOPE(Hematology-Oncology Portfolio Engagement)ネットワーク」に参画したことに基づいています。このHOPEネットワークは、がん患者に対する選択肢を広げることを目指し、科学的変革や研究開発の迅速化を目指すプログラムです。これまでに、約75の世界中の施設がこのネットワークの一員として協力しています。
がん研有明病院とギリアドは、特定の臨床試験において互いに支援し合い、専門知識を共有することで、患者に一日でも早く新たな治療薬を届けることを目指しています。がん治療に特化した研究開発の加速を図る狙いがあります。
病院長と社長のコメント
がん研有明病院の佐野武病院長は、この提携に関して次のように述べています。「我々は、長年の経験と多くの臨床試験の実績を持つ病院として、様々なパートナーと協力しながら新薬の開発や新たな治療法の研究を進めています。ギリアドとのグローバルな提携により、がん克服の理念をより実現しやすくなることを期待しています。」
一方、ギリアドのケネット・ブライスティング社長も「我々は多くのパートナーとの連携を通じて、がん患者に新しい希望を届けることを目指しています。2030年までに20以上の革新的な治療法を提供するという目標に向けて、がん研有明病院との協力を深めることに意義があります。」と語っています。
公益財団法人がん研究会の役割
がん研究会は、日本初のがん研究専門機関として明治41年に発足し、以来「がん克服をもって人類の福祉に貢献する」という基本理念のもと、がんの診断や治療法の研究に取り組んでいます。臨床試験や新たな治療法の開発など、多角的にがんに対するアプローチを行っています。
このように、がん研有明病院とギリアドの提携は、がん治療における新たな一歩を示すものとして今後の展開が注目されます。がん患者に有意義な変化をもたらすことが期待されており、両者の取り組みが新薬の開発や迅速な治療提供に寄与することを願います。
会社情報
- 会社名
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公益財団法人がん研究会
- 住所
- 東京都江東区有明3-8-31
- 電話番号
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